内容説明
わたし、一ノ瀬七海は、沖縄の本島の病院で生まれた後、石垣島から船でしか行けない離島に移った。会社員の父さんは、わたしの誕生寸前に下った辞令のせいで、東京で一人暮らしをしていた。小学校教員の母さんは、産休が明けると、わたしを残して、沖縄本島に戻った。週末にしか帰ってこない母さん。夏と冬にしか会いに来られない父さん。島での毎日は、オジィとオバァと、アキラニィニィとわたしとで流れていった…。出会いと別れ、沖縄の空と海と島の人々。魂の成長物語。
著者等紹介
佐藤佳代[サトウカヨ]
1977年、北海道生まれ。『ご近所の神さま』で「福島正実記念SF童話賞」に入選。日本児童文学者協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ツキノ
11
図書館の気になっていた本-その9 急遽沖縄に行くことになったので、タイミングとしてはぴったり。表紙の写真がなんとも素敵。両親と離れて石垣島から船でしか行けない離島で暮らしていた一ノ瀬七海。ニィニィとネーネー(ネェネェじゃないんだね)との濃密な暮らし。しかし、あまりの展開に言葉を失う。最後は感動的。2016/03/29
波音。なりたい自分になる!髪色明るくしました^^
4
苦労して、やっと島に受け入れられたネーネーが亡くなって、その後、自分を救ってくれたニィニィもいなくなってしまった。しかも、友達を探しに行って、亡くなってしまったニィニィのマブイは彷徨ったまま災いを呼ぶものとなってしまうかもしれないので、魔除けを置いて入れないようにする祖父。親だったらどんな姿だってどんな災いだって子どもは何物にも代えがたいのに。それでも、風習を受け入れて魔除けをおかなければならない。おじいちゃん辛かっただろうなぁ。2013/11/20
しーちゃん
3
優しくあたたかく悲しい物語。アニミズムの息づく島の風景が、目の前に広がるよう。童話のような小説だった。2022/11/10
ようこ
3
表紙の絵が美しくて手に取りたくなる。沖縄の古くからの死者に対する考え方がよくわかるけれど、ストーリー自体はどうなんだろう。。詰めこみ過ぎなような気もしないでもない。2012/10/17
ゆう
3
魂=マブイという存在の考え方がすごくいいなぁ、と思う。こういうものの考え方は、沖縄の人の優しさとかゆとりを作っている要素なのだろうと思う。魂=マブイをおっことしたら、探したり、またひろったりすればいいんだって思うと、すごくほっとする。ノベライズのようで、とても読みやすい本です。映画化して欲しい。2012/08/28
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