内容説明
おれ、ほんとうに、生きていけるかな。生きていけるのかな…。いじめによる転落事件以来、麗音は魂が心におさまりきらないような不安をかかえていた。そんなとき、ひいばあちゃんの戦争の記憶を初めて聞く。「声をあげればよかった。声をあげればよかったよ…」生涯をかけてひいばあちゃんが心に背おった言葉を、やがて麗音は実感していく。麗音、佑樹、光のその後を描く、ベストセラー『ハードル』の続編。魂の書。
著者等紹介
吉富多美[ヨシトミタミ]
山形県新庄市に生まれる。横浜市児童福祉審議会委員等を務める。横浜市在住
青木和雄[アオキカズオ]
神奈川県横浜市に生まれる。横浜市教育委員会指導主事、横浜市立小学校長等を経て、教育カウンセラー、法務省人権擁護委員、神奈川県子どもの人権専門委員長、保護司。横浜市在住
四分一節子[シブイチセツコ]
アニメーション映画『ハッピーバースデー』『ハードル』の絵コンテとキャラクターを担当。アニメーション監督作品としては『賢治のトランク』『もも子、かえるの歌がきこえるよ』などがある。東京都在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
緑茶
7
麗音の目が覚めたそのあとのお話。退院したものの、怖くて学校の人たちに会えない麗音のもとを襲ったのは、大好きなひいおばあちゃんの死と、深い傷を抱えた少女・詩音との出会いでした。今作は主に、麗音の周りの大人の成長が感じられる一作でした。3巻も読みたいのに、図書館でもなかなかみかけません、、、😭😅2020/02/02
はゆ
4
これも良かった!声をあげることから、突破口が開く。自分の中だけで抱え込んでしまいがちな問題も、周りを見回して、誰かを頼ることがたまには必要だと伝えてくれる。そして、子供たちから見込まれるいい大人に、少しでも近づきたいと思った。2015/11/20
kina
2
この本はハードルと合わせて、苦しんでる子どもの光になる、と思う。読んで欲しいなあ。子どもと大人じゃまた感じ方も違うと思うから、お互いの感想を否定せず大人にも読んで欲しいな。子どもも大人も、間違っていることに気づいたら、反省して、謝って、また前を向けること、そして相手が誰だろうとまず話を聞く、理解しようとすること、1番大切だけど1番難しいことなんだよな~。レオのまわりの大人がだんだんと良い方向に変わっていて良かった。1番伝えたいメッセージは「声を上げる」こと。勇気が貰える本です。2020/10/11
アマンダ
1
2009既読。
花浅葱 藤袴
1
初読みは中学生。その時から何度も読み直してるけどやっぱり好き。戦争関連の下りとか今読んでもはっとする部分多いね…2017/03/06