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内容説明
時代を超える、筒井康隆ライトノベル傑作選。表題作の「W世界の少年」ほか「10万光年の追跡者」「四枚のジャック」を収録。
著者等紹介
筒井康隆[ツツイヤスタカ]
1934年、大阪市生まれ。同志社大学文学部卒業。1960年、SF同人誌「NULL」(ヌル)を主宰。この雑誌に発表した「お助け」が江戸川乱歩に認められ、作家活動をはじめる。1981年『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎文学賞、1989年『ヨッパ谷への降下』で川端康成文学賞、1992年『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、フランス・シュバリエ章受章。同年、フランス・パゾリーニ賞受賞。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
火星人碧
4
SFジュブナイルセレクション全5冊のうちの1冊。短篇の「10万光年の追跡者」「四枚のジャック」はつまらない。無理に短く書いた感じで寸詰まり。中篇の「W世界の少年」は面白く読んだ。奥深さを見せる終わり方も好きだ。2024/07/18
メイロング
2
時代が変わりすぎて、酸っぱいワインみたいな、実にクセがある中身になってしまった。昭和の子ども向け日本SFファンなら、人がすぐに発狂し、すぐに精神病院という言葉が出てくる空気はたまらない。「当時ならでは」と知ってるからこそ楽しめるノリなのだ。大好きです。「四枚のジャック」は演出が好き。登場人物の名前はずいぶん身近から取ったな。これが図書館の、YAの新刊に置かれているのは罠。初ツツイなら別のを選んでほしいと願う。2010/11/26
りょくちゃ
0
10.3.236p。シリーズ5。 [底本 『細菌人間』2000年出版芸術社刊] 「10万光年の追跡者」 彼女を攫われて追う。 「四枚のジャック」 学生時代、弱虫ジャックと呼ばれた青年が…。 「W世界の少年」 SF好きの少年、成一。ある朝おかしな出来事があり、登校途中に山の穴を抜けると別世界へ? 成一が想像していたオリオン星人のいる世界。逃げてもう一度穴へ。 次は敦子が望む、少女小説や勉強の簡単な世界。もう一度抜けると元通りに? ここは本当の世界なのか?と作者は語りかける。 2011/10/11
すーさん
0
短編集。4枚のジャックは秀逸。W世界の少年は、時をかける少女を思い出させる。筆力が凄い。2019/02/20