内容説明
運動神経はゼロ、ジョーシキもゼロ、いじめられてもそれに気づかないなんていう、へんな転校生、星レオナ。みんなはバカにしてわらったり、いじめたりするけど、ぼくは見てしまったんだ。あいつの家にあるテレビゲームのカセットに、クラス全員の身上調査がインプットされてあるのをさ。ぼくは、ピンときたね。あいつは宇宙人にちがいない、地球をしんりゃくしようとしているにちがいない、ってね!―。
著者等紹介
さとうまきこ[サトウマキコ]
1947年東京に生まれる。上智大学仏文科中退。1973年ベトナム戦争の脱走兵と少女の交流を描いた『絵にかくとへんな家』で日本児童文学者協会新人賞を、1982年思春期の少女の繊細な心を描いた『ハッピーバースデー』で野間児童文芸推奨作品賞を受賞。2005年『4つの初めての物語』では日本児童文学者協会賞を受賞した
勝川克志[カツカワカツシ]
1950年岐阜に生まれる。デザイン会社勤務、漫画家アシスタントを経て、現在にいたる。独特のキャラクターによる個性的な漫画世界には熱烈なファンも多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ねなにょ
15
タイトルから想像していた内容と全く違い、いじめがテーマのお話。ある日転校してきたちょっと風変わりな男の子。最初は、いじめられていても見て見ぬフリをしていた主人公の中盤からの心の変化と成長、二人の友情がいい。2017/03/15
たくぼん
10
この夏の小学中学年の課題図書。大なり小なり、こういうことは、集団生活の中ではありそうなこと。うちの小学校では目立ったいじめという話は聞かないけれども、多かれ少なかれ、こういうことはあるのでは。その中で、どの立場でいるかを、少しは考えてくれたら、いいのだけれど。彼女、結構真剣に読んでた。。。(苦笑)2013/09/06
まみっち
6
平成24年度埼玉冬休みすいせん図書(中学年むき)。題名を見て「きっと笑える楽しいお話」と思って読み始めました。でもとても素晴らしいお話でした。(読み終わった娘の目にちょっと涙が浮かんでたように見えました。by母)2012/11/23
りゅか
5
最近、大津市で痛ましい自殺があったばかり。レオナを助け、励ましたテツヤのような人が、一人でも彼の周りにいてくれたらと思わずにはいられない。『やさしさが、暴力に勝ったんだ』この言葉がいつか実現しますように。2012/07/14
こゆ
4
小5、一人読み。2024/07/29