内容説明
山に狩猟に入ったふたりの紳士のまえにあらわれた西洋料理店“山猫軒”。さあごいっしょに入ってみましょう!宮沢賢治の人気作が登場―
著者等紹介
宮沢賢治[ミヤザワケンジ]
1896年岩手県花巻生まれ。盛岡中学校を経て、盛岡高等農林学校(現在の岩手大学農学部)卒業。郷里で農学校の教師をしながら創作活動を行うが、のちに退職して創作に専念。しかし健康を害し1933年37歳の若さでこの世を去った。岩手の地を深く愛し、架空の理想郷イーハトーブとして作品にも登場させた。短歌、童話、詩など数多くの作品を残すが、生前に出版されたのは『春と修羅』『注文の多い料理店』の2作のみ。没後評価が高まり、国民的作家となった
いもとようこ[イモトヨウコ]
兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学油画科卒業。『ねこのえほん』『そばのはなさいたひ』でボローニャ国際児童図書展エルバ賞を2年連続受賞。『いもとようこ うたの絵本1』で同グラフィック賞受賞。2015年、パリとボローニャで絵本原画展を開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
71
表紙が綺麗かつ怪しくて妖しい!何回読んでも面白い。いいように解釈し過ぎな二人を待っていたのは???どんなにお腹がすいていても決して足を踏み入れてはならない山ねこ軒(笑)こわい(笑)2023/08/25
ちえ
33
『注文の多い料理店』読み比べ。◆いもとようこさんの絵はこのお話には可愛らしすぎ😩2019/05/15
らん
26
表紙の山猫軒があまりにも可愛くて、二人の紳士のようにまた山猫軒に招かれてしまいました。どういう理由でこの作品を書いたのか考えていたけれど、賢治は自分が食べるために生き物が殺される事が嫌なベジタリアンという事を知りようやく納得できました。動物愛護の精神は深く、心がすごく優しい人だったのですね。いもとようこさんの可愛らしくわかりやすい絵。山猫軒のいかにもレストラン風な看板が誘います。注文の多い西洋料理店の意図に気づき、震えて泣く二人の所に現れた白い犬二匹は、もし二人の立場だったなら神様のように思えただろうな。2023/11/09
にく9
21
読み返すたびに新しい発見がある。子供の頃は宮沢賢治作品はわかりにくくてほとんど読まなかった反動でもあり。。。レストラン山猫軒がある山の雰囲気が舞台なんだろうな、と思いながらまたいつか読み返す。2018/08/04
gerBera.m
16
絵本にしては文字がいっぱい!実は少し怖い話ですが、いもとようこさんの絵のおかげでマイルドに、注文の多い料理店を知らないという子どもたちのために読んでみました。一年生でゾロリが耐えられるので、全然長くなかったようです。でも、最後に紙のようにくしゃくしゃな顔になるところは、恐れおののいていました。まずは服を脱いで油やクリームをぬれ、と言われたら警戒できる土台ができました😄2025/03/03