出版社内容情報
●永遠の名作をあなたに――●
「おくりものをやりとりする 人びとの中で、このふたりのような人こそ 最高の賢者」
クリスマスにぜひ読みたい オー・ヘンリーの傑作
クリスマス前日、貧しい夫婦は互いに大切なものを売り、愛する人への贈り物を手に入れます。冬に読みたい傑作を美しい絵で贈ります。
『さいごの一葉』と並ぶ、オー・ヘンリー不朽の名作です。“相手を思う最高のおくりものをする2人のような人こそが賢者”という原作者らしいメッセージ性の強い物語に、いもとようこの柔らかなタッチの絵が加わることで、よりあたたかな絵本に仕上がっています。
著者等紹介
オー・ヘンリー[オーヘンリー] [O.Henry]
1862年アメリカ・ノースカロライナ州生まれ。薬剤師、銀行員など職を転々としたのち、記者として働きながら作品を発表。数百にのぼる短編小説でアメリカを代表する作家となった。1910年没
いもとようこ[イモトヨウコ]
兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学油画科卒業。『ねこのえほん』『そばのはなさいたひ』でボローニャ国際児童図書展エルバ賞を2年連続受賞。『いもとようこうたの絵本1』で同グラフィック賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
87
クリスマスギフトのようなきれいな装丁。解説が不要なほど有名なオー・ヘンリーの代表作ですが、小さな子ども向けに作られた本なのかなと思います。文章も易しくアレンジされていますね。大人の読者には賛否あるかもしれませんが、いもとようこさんの絵のイメージには合っていると思います。2014年11月初版。2015/09/20
mocha
86
Oヘンリー誕生日読書会☆むかし英語の教科書で読んだのが、このお話との初めての出会いだったと思う。SEIKOのスペシャルCMも印象深い。いもとようこさん版は、ほっこり可愛らしい絵が貧しさ切なさも和らげて、本そのものがおくりものの佇まい。2018/09/11
中居正広は野良犬に追いかけられろ・寺
86
夫は櫛を、妻は鎖を…でお馴染みO・ヘンリーの名作を、名作『かぜのでんわ』『くまのこうちょうせんせい』いもとようこが絵本に。私がこの話を知ったのは小学生の時、学習雑誌の付録に付いていた漫画でだ。思えばその時「不幸なのに幸福」という状況がある事をこの話に初めて教わったのだ。今回この絵本を読んで、髪を売った妻が、短い髪をカールしながら「嫌われたらどうしよう…」と悩む姿、そして櫛を貰った時に「私の髪ってすぐ伸びるのよ!」という台詞にやられた。何て可愛い妻だろう。誰かの為に何かしたい。是即ち愛なり。2015/11/16
鴨ミール
40
とても読みやすい文章です。絵も、良いですね。6分半。 小学生なら高学年からでしょうか。2023/11/18
ブラフ
19
【図書館】面陳されていたので。絵本で読むのは初。いもとようこさんの絵によるO・ヘンリーの有名な著作。僕の目にはやっぱり、この二人は愚かとしか映らない。極貧生活をしていて年を越すのも大変そうなのに、なぜ相手へのサプライズに使ってしまうのか。そして、お互いがお互いにサプライズするものだからすれ違ってそれぞれ無用の長物になってしまった。それだけのお金があれば、Xmasも年越しもいつもよりほんの少しの贅沢ができただろうに。この「事象」を「愛」とか「思いやり」という言葉で語るにはあまりにも愚かしいと思ってしまう。2023/11/18