出版社内容情報
仲のよいはずのおおかみさんが、時々乱暴するように…。こぐまのミューは「やめて」といおうと決心します。子どもたちの本当の勇気を育てる物語。幼児虐待・性被害をふせぐ絵本。,
内容説明
こぐまのミューとおおかみさんは、なかのよいともだちです。でも、おおかみさんはときどきらんぼうになるのでちょっとこわいのです。ミューはゆうきをもって「やめて」といおうとおもいました。それから、だれかにそうだんしようとおもいました。いやなことをされないようにじぶんをまもらなくてはなりません。たとえからだがちいさくても、こころはとてもつよいもの。たとえこえがちいさくても、「いやだ」といってもいいのです。これは、そんなちいさなひとたちのゆうきをそだてるものがたりです。
著者等紹介
ウァブス,マリー[ウァブス,マリー][Wabbes,Marie]
1934年、ベルギー・ブリュッセル生まれ
安藤由紀[アンドウユキ]
絵本作家。1985年よりカナダや日本で児童虐待の治療の技法などを学ぶ。1994年より子どもたちのために、いじめや誘拐・虐待から身を守るためのワークショップを始める。2001年、PEACE暴力防止トレーニングセンターを設立。治療や介入への提案などの啓発運動も積極的に行なう。神奈川県川崎市の権利学習委員も務める
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
23
こぐまのぬいぐるみとおおかみが演じる虐待の実際です。 優しいときもあるおおかみの虐待スイッチは何なのでしょう。 スイッチが入ったらブレーキの効かないおおかみの虐待は、人間で表現したらとても凄惨なものでしょう。 助けを求められたら、全力で守ってあげなければいけないと思います。 子どもの叫びに気づけられる人間でいたいと思います。 その前に、自分がおおかみにならないように自制心を持ちたいと思います。 何しろこのおおかみは、ごく普通の優しさも持っていたようですから。2023/11/10
ふじ
18
表紙のかんじは怖い。くまちゃんが、仲良しの狼さんにたまに酷いことをされて悲しむ絵本。そうです。どう考えても虐待テーマの絵本です。2016/07/22
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
虐待・性被害の絵本。身近なところにある危険を、子どもたちは被害とは認識できないでしょう。逆に自分が悪いからと責めてしまうことも。自分の身を守るため「いや」と言える勇気、信頼できる大人に伝える勇気を知って欲しい。ただ、私の立場でこの絵本を読み聞かせするのはどうかと考えてしまいます。2024/01/20
退院した雨巫女。
11
《書店》【再読】苛められると人に相談できない。2013/10/25
ヒラP@ehon.gohon
10
【再読】大人のための絵本2023/11/15
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