出版社内容情報
ジュリアンは金持ち階級への憎しみから人妻を、侯爵令嬢を征服する。やがて出世の道が開きはじめるが、その恋にも野望にも敗れてしまう。野心家の短い生涯を描く王政復古下のフランスの時代精神を盛りこんだ作品。 小学校高学年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
教育文化経営学院
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この本が図書館の児童書コーナー(YAコーナーではなくて)にあったのには驚き。 子ども向けだと面白さが半減している部分もありますが、それでも子ども時代に触れることで、将来全文を読むきっかけになれば。 この本は、心理劇といえるような書きぶりではありますが、フランス革命、そしてナポレオン失脚後のフランスの気分が伝わってきます。そういう文脈で読まないと、ジュリアンが単なる「嫌な奴」になってしまいますよね。 学校でフランス革命について習う前に、こういう本を読んで、その雰囲気を知っておくこと、大切なことだと思います。2025/09/02