出版社内容情報
雨ってぬれるからきらい・長ぐつ重くていやなんだ。そんなひ弱なこうちゃんも、片方とりちがえられた水色の長ぐつを探し歩くうちに、だんだん友だちの輪が広がって、強い子に成長していきます。
内容説明
こうちゃんのみずいろのながぐつ。かたっぽだけだれかがはいてっちゃった…。うさぎさんにきいたけど…。カラスさんにきいたけど…。雨あがりの幼稚園からのかえりみち、子どもたちだけの世界を生き生きと描く、やさしさあふれる絵本。4・5・6歳児から。
著者等紹介
もりひさし[モリヒサシ]
本名、森久保仙太郎。教育評論家。日本女子大学、横浜国立大学講師
にしまきかやこ[ニシマキカヤコ]
東京に生まれる。東京芸術大学工芸科卒業。学生時代からリトグラフやエッチングを手がけ、日本版画協会展で新人賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
91
森比左志さんと『わたしのワンピース』の西巻茅子さんのコンビによる絵本。同じ雨の絵本で『ちいさなきいろいかさ』は女の子と動物の交流をファンタジー調に描いたものだったけど、この本は少しの勇気とやさしさで男の子が成長するストーリー。集団生活が苦手な男の子は、誰かにながぐつを片っぽ間違えて履かれてしまった。右がみずいろで左が赤いくつを履いた帰り道、同じく片っぽ違う色を履いている女の子とながぐつを交換する。自分のみずいろを探すうちどんどん勇気が出てきて、雨があがる頃には心も晴れ模様に♪ 1977年12月初版。2016/06/26
mntmt
22
小さい頃に読んだ絵本。読友さんのレビューで思い出した。懐かしくて購入。こうちゃんは、やさしい子だった。2016/01/18
anne@灯れ松明の火
18
家にあった本。夏休み中のおはなし会は、赤ちゃんだけでなく、幼児さんが来ることもある。前回あわてたので、その時のために探してみた。結局、使わなかったが、優しさのある作品を見つけられて良かった。こうちゃんは、集団生活が苦手な幼児さん。最後に帰ろうとしたら、水色の長靴の片方と赤い長靴の片方が残っていた。自分の長靴を探す中で、お友達と触れ合っていく……。絵は、にしまきかやこさん。雨の季節に読みたい。4:102024/08/26
♪みどりpiyopiyo♪
18
あめって ぬれるから きらいなんだ ぼく ながぐつ おもくて いやなんだ ぼく ぴちゃ ぴちゃ ぴちゃ ぴちゃ ■押されるのが苦手で みんなの集団から少し遅れたり。この子 なんだか親近感♡ ■おっとりさんな ぼくの、ちょっと冒険? なんだか たのしい お散歩なのでした。みずいろの ながぐつ よかったね ( ' ᵕ ' )♪ (1977年)2017/07/11
遠い日
7
片っぽになった水色の長靴を探すこうちゃん。重いから嫌いな長靴も、なくしてみればだいじなもの。友だちと遊ぶうちに、みんなの片っぽ長靴が、ちゃんと色合わせできていく楽しさ。雨の日は、なにかとトラブルやアクシデントが多かったなぁと、子どもたちの小さいころを懐かしく思い出す。2014/05/23