出版社内容情報
量子コンピュータ---それは単なる技術革新ではなく、
社会の基盤を根底から変える可能性を秘めた新たな計算様式。
暗号技術が量子コンピュータによって解読される可能性が示唆されるなか、
金融機関はどのように対応すべきか。
金融実務家に向け、この革新的技術がもたらす脅威と機会を俯瞰し、
未来に備えるための指針を提示する一冊。
金融は暗号技術と切り離せない。
オンラインバンキング、決済システム、ブロックチェーン--
その根幹を支える暗号技術が量子コンピュータによって解読されれば、
金融ビジネスの継続そのものが脅かされる。
本書は、金融機関のシステムを長年支えてきたSIerの知見を結集し、
量子コンピュータ時代の到来が金融セキュリティにもたらす脅威と、
その先にある変革の可能性を多角的に論じる実務書。
量子コンピュータの能力を手放しに称賛するのでも、
リスクを過度に誇張して不安を煽るのでもなく、
「守り」と「攻め」の両面で金融ビジネスをどう変革すべきか--
実務者が未来を見据えた判断を下すための、確かな指針を提供する。
金融機関でシステム関係の業務を担う方、業務企画を担当する方、
経営層の方にとって、まさに必携の内容。
【目次】
第1章 テクノロジーの進化がもたらした暗号技術解読の脅威
1 デジタルテクノロジーの進展と拡大する影響力
2 セキュリティリスクの増大
3 金融領域とセキュリティの深い関係
第2章 量子コンピュータとは何か
1 量子コンピュータの定義
2 量子コンピュータは「なぜ速いと言われる」のか(スパコンとの違い)
3 量子コンピュータの研究動向
4 金融領域へのインパクト
第3章 暗号技術解読への打ち手「耐量子計算機暗号」
1 迫りくる暗号解読の脅威
2 金融領域への影響
3 脅威への打ち手:耐量子計算機暗号とは
4 なぜ量子コンピュータでも解けないのか
5 量子暗号? 量子鍵配送? 耐量子計算機暗号?
─混同しがちな三技術の正しい理解
第4章 金融機関における移行タイムラインと7つの留意点
1 耐量子計算機暗号への移行タイムラインと対応プロセス
2 金融機関が意識すべき3つのポイント
3 移行対応の7つの留意点
4 移行対応の現状とサポート体制
第5章 量子コンピュータとともに描く金融ビジネスの未来
1 金融機関のセキュリティ対策における耐量子計算機暗号移行対応の位置づけ
2 量子コンピュータの限界と金融ビジネスにおける真価
3 量子が変える「価値」と「お金」─計算力の爆発で問われる金融の本質
4 量子コンピュータと共創する未来
─「守り」と「攻め」で再構築される金融ビジネス
【目次】



