出版社内容情報
中国経済は深刻な不動産市場の低迷に苦悩しながらも、なぜ経済の大混乱に陥ることなく、比較的安定した経済運営を維持できているのだろうか--。中国の経済政策決定の内情、日中の金融行政に精通した著者ならではのディープサイトで、極めて独特な中国経済のメカニズムを解明。エビデンスに基づきバイアスなく中国経済をみることで、問題の所在とその構造を明らかにする。
目次
第1章 中国不動産市場の低迷と混乱―大手デベロッパーの経営危機
第2章 中国の「不動産バブル崩壊」は本当か
第3章 中国の地方債務問題
第4章 中国の不動産金融
第5章 中国の金融システム“マクロ編”
第6章 中国の金融システム“地方金融編”
終章 中国経済が崩壊しない理由
著者等紹介
柴田聡[シバタサトル]
金融庁研究参事(中国金融)、(株)地域経済活性化支援機構常務取締役、広島大学客員教授。1969年岩手県葛巻町生まれ。1992年東京大学経済学部卒、大蔵省(現財務省)入省。1996年米スタンフォード大学修士(国際開発政策)。金融庁監督局課長補佐、財務省主計局主査などを経て、2008~2012年在中国日本国大使館経済部参事官として北京に4年間駐在。その後、内閣官房参事官、金融庁監督局銀行第二課長などを経て、2017年から金融庁総合政策局参事官(国際担当)として日中金融協力の実務責任者を務める。2022年6月から現職
塩島晋[シオジマススム]
(株)野村資本市場研究所副主任研究員。2008年6月上海復旦大学語言文化学科卒業。2008年10月野村證券(株)入社、決済部、リサーチ・サポート部を経て、2018年4月(株)野村資本市場研究所研究部。2021年4月金融庁総合政策局総務課国際室に出向し、中国金融専門調査員を務める。2024年4月から現職。1985年大阪府生まれ。父親の仕事の関係で幼少期から大学まで18年間、中国での生活。中国の現地情報を駆使した中国資本市場分析が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
のっち