出版社内容情報
今やヘルステックは、医療従事者や医療機関、薬局、製薬企業、医療機器メーカーのみならず、健康関連のアプリやデータベースを提供する事業者、医療データを利活用する企業など、広くヘルスケア産業に携わるプレイヤーにとって重要な課題となっています。 しかし元来、ヘルスケア分野に関わる法規制は一元化されていないため、医療機関側、製薬企業側、健康保険制度など、様々な角度からの規制が複層的に入り組んでおり、また、法律レベルだけでなく、厚生労働省や他の所管官庁の通知、ガイドライン、倫理指針、自主規制団体のルールなど規制の根拠も拘束力も様々なことから、ヘルステックの法務は極めて複雑で難解になっています。そこで本書ではそのようなヘルステックの法務に取り組むにあたって、全体像を掴み、その中での位置付け、方向性を見出すための指針となるよう、ヘルステックの様々な類型を取り上げて、これらに関わる法務の枠組みや基本的な考え方を紹介しています。
内容説明
規制が一元化されていない複雑・難解な「ヘルステック」に、法の横串を刺した一冊。本書を読めば、ヘルスケア分野における全体像の把握、位置付けの理解、あるべき方向性を見出すための指針という法的アプローチに必要な基本的な考え方がよくわかる。
目次
第1章 ヘルスケアアプリと医療機器規制
第2章 医療DXと医療法・医師法
第3章 PHRと個人情報保護法
第4章 再生医療・遺伝子関連医療と法律・倫理
第5章 ヘルステックと知的財産権
第6章 アジアにおけるヘルステック法
著者等紹介
鈴木謙輔[スズキケンスケ]
長島・大野・常松法律事務所弁護士。2000年弁護士登録、2006年Stanford Law School卒業(LL.M.)、2006年~2007年Kirkland&Ellis LLP(Chicago)勤務、2007年~2009年金融庁総務企画局市場課勤務、2014年~2015年厚生労働省参与
小山嘉信[コヤマヨシノブ]
長島・大野・常松法律事務所弁護士。2006年弁護士登録、2012年Duke University School of Law卒業(LL.M.)、2012年~2013年Debevoise&Plimpton(New York)勤務、2022年~東京大学法学部非常勤講師(民法)
箕輪俊介[ミノワシュンスケ]
長島・大野・常松法律事務所弁護士。2008年弁護士登録、2014年Duke University School of Law卒業(LL.M.)、2014年Ashurst LLP(London)勤務、2014年~長島・大野・常松法律事務所バンコクオフィス勤務
粂内将人[クメウチマサト]
長島・大野・常松法律事務所弁護士。2010年弁護士登録、2017年University of California,Los Angeles,School of Law卒業(LL.M.)、2017年~2018年Kirkland&Ellis LLP(Chicago)勤務
鳥巣正憲[トスマサノリ]
長島・大野・常松法律事務所弁護士。2011年弁護士登録、2017年Duke University School of Law卒業(LL.M.)、2017年~2018年Steptoe&Johnson LLP(Washington,D.C.)勤務、2019年~2021年厚生労働省大臣官房勤務
萩原智治[ハギワラトモハル]
長島・大野・常松法律事務所弁護士。2017年弁護士登録、2023年New York University School of Law卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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