出版社内容情報
地理的表示(Geographical Indication、GI)は農業における知的財産権であり、GI産品のブランド化に寄与してきた。日本で馴染みの欧州のGI産品の高評価と貿易高は、その経済効果の顕れだ。育種家保護や風評被害対策、地域再生にも効果大。2019年発効の日EU・EPAが後押しし、日本は農産物・加工食品のGI登録を急ピッチで進める。本書は日本の現状に加え、GIを歴史から繙き、発祥の地フランスなど欧州の豊富な先例/「新大陸」とGI/日本を制する競合国を目指す国々の施策等を収め、日本におけるGI保護の知見を高める。 欧州では工芸品・工業製品のGI模索も始まっている。 GI セクションを一つにすべく「役所の壁を壊そう」と筆者は提言。
読者対象は、官公庁、金融機関、自治体、農業従事者、農業/知的財産/地域経済専攻の学生、一般社会人。
内容説明
地域のGI産品でグローバルビジネス参入!EU、日本、中国のGI政策を解説。ブランディング、マーケティング、知的財産が融合したGI販売戦略とは。GIチェックリスト作成がビジネス成功の第一歩!
目次
序章 地名は財産
第1章 地理的表示保護制度(GI制度)―EUの戦略
第2章 GIを活かした販売戦略
第3章 欧州のGI制度と事例研究
第4章 日本のGI制度と事例研究
第5章 中国、北米、オーストラリアのGI産品と歴史、販売戦略
第6章 まとめ
著者等紹介
生越由美[オゴセユミ]
東京理科大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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