出版社内容情報
現役官僚時代、同僚検査官の銀行検査のありようを「サルにマシンガン」と論評し物議を醸した筆者が『週刊金融財政事情』で2016年4月から連載を続ける名物コラムを2巻45章に分けて集録。行政官として、金融のせいで人間が不幸になる不条理に遭遇した経験から、古今東西の金融経済理論・事象はもとより、映画、小説、音楽、旅の記憶にまで素材を求め、より望ましい制度や運用の処方箋を、人間の心理や行動を含めて考え模索する旅。「努力しても報われない弱者を公平に扱ってこそ豊かな社会」との優しい目線が底流に流れる、時を経て読み返しても色あせない珠玉の156本。
内容説明
検査官を一刀両断した「サルにマシンガン」発言から14年、ますます冴える大森節―『週刊金融財政事情』で2016年4月から連載を続ける名物コラムを2巻構成で待望の書籍化。古今東西の金融経済理論・事象、映画、小説、音楽、さらには旅の記憶にまで幅広くテーマを求め、優しい目線ながらも鋭い切り口で縦横無尽に本質を糺す。時を経て読み返しても色あせない珠玉の計286本!
目次
手探り
イギリス小説から
古典派の経済思想
ケインズとピケティ
アメリカの観察
通念を疑う
進化論周辺の散策
労働政策
教育政策への接近
読み返して笑う〔ほか〕
著者等紹介
大森泰人[オオモリヤスヒト]
1958年生まれ。2015年金融庁退官。以降、企業の顧問や取締役に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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