内容説明
誰のために働くのか?何のために働くのか?金融機関の役職員のプロアクティブなありかたを問う思索と行動への6つの章。顧客本位の金融の未来図とプロフェッショナルとしての生き方の行動指針。日本におけるFD提唱者、金融行政経験者、生活経営アドバイザー、異色の3人のコラボレーションによる新たな金融検査・監督方針における「探求型対話」のガイド。
目次
第1章 「顧客本位の業務運営」その本質と意義
第2章 生活経営のよきパートナーとなるために
第3章 「顧客本位の業務運営」に求められる発想の転換
第4章 真の顧客本位の実践への対話―地域金融機関役員の鼎談
第5章 フィデューシャリー・デューティーと独自のビジネスモデルの探求
第6章 金融における顧客本位な働き方改革
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hitoshi Hirata
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金融業界で働かれる方は、何はともあれ一度目を通していただきたい一冊。 キーセンテンスは、 「顧客本位」は必ずしも「顧客満足」ではない。「貸すも親切、貸さぬも親切」。 顧客の真の利益を考えるなら、販売代理ではなく購買代理。 また、野村證券が「フィデューシャリー・デューティーの徹底の先を描くことが今後の課題」と言ってるのは、あれだけの大企業の本気感が表れていてすばらしいです。 そして最終の第6章「金融における顧客本位な働き方改革」、これは本当に名文。メガバンク社員の転職率が上がっている昨今、必読だと思います。2018/05/18