内容説明
再び動揺するグローバルマーケット。欧米における、リーマンショック後の介入型規制の強化、市場規律厳格化は、国際金融市場の安定を取り戻せるか?規制当局、学界、ビジネス界で輝かしい実績を重ね、世界の監督者・経営者の尊敬を集める国際金融界の泰斗が、ウィット豊かに、そして鋭い視点から解説する、金融市場が実体経済に仕え、安定させる存在に変わるための道筋。
目次
第1章 破綻への道(経済の金融化)
第2章 世界金融危機(世界的規模の貯蓄供給過剰;所得不均衡と借入需要;金融規制の失敗;中央銀行)
第3章 規制と改革
第4章 次なるステップは何か?(不均衡;債務;分断化;規制の組織構造;信用と、経済の金融化;監督当局と市場;結論)
著者等紹介
デイビス,ハワード[デイビス,ハワード] [Davies,Howard]
オックスフォード大学、スタンフォード大学経営大学院卒業。1995年イングランド銀行副総裁、1997年英国金融サービス庁初代長官、2003年ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス学長、英国空港委員会議長などの要職を経て、2015年9月よりロイヤル・バンク・オブ・スコットランド取締役会長(現職)。その他、中国銀行業監督管理委員会アドバイザリー・カウンシル・メンバー、中国証券業監督管理委員会アドバイザリー・カウンシル議長およびプルデンシャル取締役。2015年5月までモルガン・スタンレー取締役(リスク委員会委員長)。フランス政治学院にある国際問題パリ学院で金融市場規制や中央銀行に関して教鞭をとる
田中正明[タナカマサアキ]
東京大学法学部、ミシガン大学法科大学院卒業。1977年三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行。東京三菱銀行企画部別室長、統合企画室長、三菱東京フィナンシャル・グループ経営政策部長、東京三菱銀行法人業務第一部長、執行役員営業第三部長、三菱東京UFJ銀行執行役員企画部長、ユニオン・バンク頭取兼最高経営責任者、三菱東京UFJ銀行専務執行役員米州総代表、三菱UFJフィナンシャル・グループ取締役副社長等を歴任、三菱東京UFJ銀行上級顧問を経て2016年6月退任。米日カウンシル(US‐Japan Council)評議委員会副会長(現職)。2015年10月までモルガン・スタンレー取締役(リスク委員会委員)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。