内容説明
液化天然ガス事業に内在する主要11のリスクを丁寧に分析し、その対応策を明示。資源開発デベロッパー、商社、ガス会社、電力会社、金融機関の担当セクション必読。
目次
第1章 はじめに
第2章 天然ガス市場と液化天然ガス事業(天然ガス市場;日本と液化天然ガス ほか)
第3章 プロジェクトファイナンスの概観(定義、市場、沿革;特徴、比較、利用理由 ほか)
第4章 液化天然ガス事業向けプロジェクトファイナンスのリスク分析と対応策(スポンサーリスク;完工リスク ほか)
第5章 今後の動向と実例(今後の動向;液化天然ガス事業向けプロジェクトファイナンスの実例 ほか)
著者等紹介
井上義明[イノウエヨシアキ]
オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)銀行スペシャライズドファイナンス・ジャパン本部長。プロジェクトファイナンス、ストラクチャードファイナンス、ECAファイナンスなどの業務を所管。1984年富士銀行(現みずほ銀行)入行。ニューヨーク支店融資課長、ヒューストン支店プロジェクト&エネルギー・ファイナンス課長、プロジェクトファイナンス部参事役を歴任。2005年国際協力協行プロジェクトファイナンス部参事(出向)を経て、2006年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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てつJapan
2
【○】 ・ LNG事業のプロジェクトにおけるファイナンスリスクを貸し手・プロジェクトの実施者それぞれの立場に切り分け論じた本。この本を読むまで私はこの2者を一緒のものと捉えていました。 ・ 読後に今まで漫然と見ていた○○プロジェクト△億円のこの数字のリスクに気づかされました。 ・ 万人向けではないのでしょうが、今話題のLNGからプロジェクトファイナンスというものを読み解くのもいいのではないでしょうか?2015/02/18
たいち
0
LNG調達に関する概要が分かる本です。Sカーブが紹介されている本は初めて見ました。後半は非常に大きいプロジェクトについて、雰囲気が伝わってきました。2015/02/25
T-hiro
0
LNG事業向けのプロジェクトファイナンスについて解説した本。エネルギー採掘関係なら、大体どんな種類でも当てはまる気はする。 前の部署でLNGは大いに関係あったけど、プロジェクトファイナンスは流石に縁遠く、どうかなーと思いつつ買ってみたら結構面白かった。なんで新規基地は合弁の特別目的会社が建設を請け負うことが多いのか、等に関して理解が深まった。要はこういう大型投資案件に対して、どういう風にリスクを担保していくのか、という事について書かれている。2022/11/05