内容説明
元金融庁の告示策定担当者が、条文からは必ずしもみえてこない規制策定の背景・経緯や趣旨等をふまえて詳説。国際統一基準、国内基準それぞれにつき、業態横断的な規制の趣旨・内容と協同組織金融機関に関する業態固有の取扱いを適宜相互参照しながら丁寧に解説。銀行以外の金融機関が使いやすい業態別の告示の読替表も付録し、メガバンクから農漁協を含む協同組織金融機関まで、経営管理・財務・経理・リスク管理担当者必携の実務手引決定版!!
目次
第1章 自己資本比率規制総論(日本における自己資本比率規制;早期是正措置 ほか)
第2章 国際統一基準(策定の経緯・背景;新しい国際統一基準の概要 ほか)
第3章 国内基準(検討の経緯;検討にあたってのさまざまな論点 ほか)
第4章 協同組織金融機関の自己資本比率規制(適用対象;信用金庫連合会、信用金庫、信用協同組合連合会、信用協同組合、労働金庫連合会または労働金庫に適用される国内基準 ほか)
第5章 バーゼル3のその他のパッケージの今後の導入予定(バッファー、サーチャージ、システム上重要な銀行に対する取扱い;レバレッジ規制 ほか)
著者等紹介
北野淳史[キタノアツシ]
プロモントリー・フィナンシャル・ジャパンリスク戦略室長。京都市出身。2001年京都大学経済学部卒。2003年同大学院経済学研究科修士課程を修了し、金融庁入庁。米国通貨監督庁(OCC)出向、検査局を経て、2008年より総務企画局総務課国際室にてバーゼル2.5およびバーゼル3の策定交渉に従事。2010年より監督局総務課バーゼル2推進室(現健全性基準室)にて、国際統一基準行および国内基準行向けの新規制の策定等に従事。2012年より、メガバンクのリカバリープラン(再建計画)の検証、当局ストレステストの実施等を担当。2013年8より現職
緒方俊亮[オガタシュンスケ]
長島・大野・常松法律事務所弁護士。福岡県出身。2005年東京大学法学部卒。2006年弁護士登録、長島・大野・常松法律事務所入所。2010年10月より金融庁監督局総務課バーゼル2推進室(現健全性基準室)に出向、自己資本の定義(自己資本比率規制の分子部分)を中心に、国際統一基準行および国内基準行向けの新規制の策定のほか、メガバンクのリカバリープラン(再建計画)の検証等に従事。2013年10月より現職
浅井太郎[アサイタロウ]
有限責任監査法人トーマツ金融インダストリーグループシニアマネジャー。愛知県出身。2000年東京大学教養学部卒。同年日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。監査法人系コンサルティング会社を経て、2007年監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)入社。2009年3月より金融庁監督局総務課バーゼル2推進室(現健全性基準室)に所属。リスク・アセット(自己資本比率規制の分母部分)を中心に、バーゼル2.5を含めた国際統一基準行および国内基準行向けの新規制の策定のほか、内部格付手法等の承認審査業務等に従事。2013年4月り現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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