内容説明
「さまざまな「特性」をもつ地銀が数行集まって連携することにより、地銀1行では到底「味わえない」ような「多様性」が「花開く」」。横浜銀行の代表取締役として、数々の地銀連携を引っ張ってきた著者だからこそ書ける地域金融機関の経営者・幹部必読の書!
目次
地銀連携の意義と深化
地銀連携の展開(取引先を対象とした有料コンサルティング専門チームの共同設置;融資判断・営業推進に資する産業調査専門チームの共同設置;ビッグデータを使ったマーケティングモデルの共同開発;地銀共同センターを活用したビジネスマッチングの実施)
地銀連携の新たな「魅力づくり」を目指して―連携はそれぞれの地銀の多様性を高める
著者等紹介
伊東眞幸[イトウマサキ]
1978年3月一橋大学経済学部卒業、同年4月横浜銀行入行。1986年米国ミシガン大学経営大学院入学(銀行派遣)、1988年同大学院修士課程修了(MBA)。2000年5月秘書室長、2004年6月執行役員営業統括部長、2005年6月執行役員経営企画部長、2006年6月取締役執行役員経営企画部長を経て、2008年4月代表取締役。2012年6月株式会社浜銀総合研究所代表取締役社長に就任。2013年4月より、横浜市立大学国際総合科学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
34
ある業界紙に連載された評論を1冊の本にまとめたもの。著者は大手地銀の副頭取までやられた方ですが、かなり業務を知っているとともに筆も立つということがよくわかります。さまざまな場面での連携が必要であるということでそのいくつかは実際にもう始まっている部分もあるようです。ただ同じ地域では難しい連携などもあるやに感じられます。それでも検討に値する部分はあると思いました。2015/03/10
ともひろ
8
業態が違うからか、現在の経済環境が違うからか、なかなか腹に落ちなかった。2018/06/12
koji
4
いろいろ差し障りがあり、踏み込んで書けないハンディを考慮すると、本書の評価は、その着眼点をどう評価するかにあります。銀行業務のうち、預金・貸金は、新味のある施策を打ち出しにくいものがあります。その中で、著者の主張は「至極真っ当」で、総論賛成です。唯いずれの主張(コンサルティング専門チーム及び産業調査専門チームの共同設置、マーケティングモデルの共同開発、ビジネスマッチングの実施)も相当苦労するはずで実現のハードルは高いと思います。地銀連携と言いながら、ここまでくると、統合しか選択肢がないように思えてきます。2015/03/08
wang
2
これまで基幹システムの共通化などコスト削減方向での連携が主流で合ったが、今後は攻めの連携、トップライン(業務粗利益)の維持・向上のための連携が必要だと説く。それは有料コンサルティング専門チームの育成や産業調査の共同化、ビジネスマッチングやM&Aのためのビジネスデータベースの構築など。理念的、啓蒙的な内容。実際どこまで地銀の連携が進んでいるのか具体例があればもっとよかった。2022/01/11
Kazuhiro Kurimoto
0
立ち読みした本。目新しい内容は無いがまとまっている。2014/05/04