内容説明
協同組織金融機関の原点と実践を熱く語る!九州の大都市福岡市近郊、北の大地十勝平野、北陸能登半島…日本列島それぞれの地方と地域で、強い使命感を胸に中小・零細事業者と地域住民の暮しに寄り添いサポートする営為の実相!
目次
合言葉は「スモール・イズ・ナイス」「利回りより身の回り」―さらに新しい切り口で「身の丈金融」を展開する(ROA、利ざやなどは全国平均の二倍;この天地に暮らす人々との共生を;二つの合言葉を行動指針として ほか)
地域経済振興部/企業支援担当/ふれあい相談室の三本柱で「十勝の公共財」として機能する(本業の収益厳しく有証運用で利益確保;一次産品の付加価値化を「振興部」がリード;農商工連携で「酒文化再現プロジェクト」 ほか)
「野面積み」の知恵、小口事業性取引に徹し、地域のストーリーづくり(小口分散で事業性取引四五〇〇先へ;暮らしのお手伝いに徹すること;スピード、スペシャリティ、スモールでゴー ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とりもり
2
信用金庫の理事長の、地域にかける想いが詰まった良書。金融行政は、地域金融機関も大銀行も等しく同一化しようとした結果、業態別の棲み分けの垣根が消失して、勝者なき消耗戦が延々と繰り広げられている。ここに登場した理事長たちはその愚に気付き、それぞれ独自の差別化を図っている。本当の意味でのリレーションシップ・バンキングのロールモデルがここにあると感じた一冊。オススメ。★★★★★2014/02/01
Takateru Imazu
0
現論・信用金庫経営―3信金理事長の白熱鼎談! (KINZAIバリュー叢書)2013/10/9 中村 英隆、 増田 正二 本書は、遠賀信用金庫の中村会長、帯広信用金庫の増田理事長、のと共栄信用金庫の大林理事長の三人の論客がそれぞれの信用金庫経営について心を込めて語られたものを一冊にまとめているものである。 多くの信金経営者は、政策課題としての「表現」があろうとなかろうと、「共同組織金融機関・信用金庫」の原点=存在理由そのものであり、現実的な、日常的な業務そのものであると地域に貢献し続けている。 だが、2015/06/04
かわあしくん
0
支店長に渡され一読。トップの考えが柔軟だと色んな可能性が広がることがよく分かった。地域密着と言いながら言葉だけで終わっている現実を再確認。どの職種にも共通するがトップから末端の職員一人一人の覚悟、熱意がないと、どんな洒落たキャッチフレーズ、ロゴマークを作ろうが自己満足に終わる。2013/11/10