プライムレート革命―脱「貸し渋り」の金融システム

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  • サイズ B6判/ページ数 141p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784322114034
  • NDC分類 338.54
  • Cコード C2033

内容説明

感情的な“貸し渋り・銀行批判”を排す!プライムレートにかわる新貸出基準金利制度の創設、公的利子補給による中小企業支援への切替えを提言。

目次

第1章 企業のデフォルト(債務不履行)は、すでに“第一次金融危機”(2000年代初頭)の水準を超えている
第2章 “貸したくても貸せない”中小企業融資
第3章 「貸し渋り問題」の発生構造と、多様な「債務者格付制度」を基盤とした“厚みある銀行貸出市場”の樹立
第4章 もう一つの“貸し渋り”構造要因―常態構造化する“逆ザヤ”貸出と「公的金融」の存在
第5章 「貸出金利」の“あるべき姿”
第6章 新しい『貸出基準金利制度』の実践を目指して―「信用プライムレート」および「信用スタンダードレート」の模擬スタディ

著者等紹介

大久保豊[オオクボユタカ]
1962年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。ケンブリッジ大学大学院政治経済学部卒業(Master of Philosophy)。株式会社住友銀行(現三井住友銀行)、マッキンゼー&カンパニー、鎌倉、日本AT&Tベル研究所を経て、現在、データ・フォアビジョン株式会社代表取締役会長、日本リスク・データ・バンク株式会社代表取締役社長

尾藤剛[ビトウゴウ]
1975年愛知県生まれ。東京大学法学部卒業。株式会社あさひ銀行を経て、現在、日本リスク・データ・バンク株式会社取締役常務執行役員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

91
7年前に出版されたものですが、銀行の貸出金利の新しい考え方を示しています。いまはここに書かれている金利設定の考え方がかなり浸透してきているのではないかと思われます。信用プライムレートということでデフォルト率などを勘案しています。最近の金利の考え方のいい本だと思います。2016/06/10

ユータス

1
おすすめ度☆☆☆☆☆。銀行の行動原理をわかりやすく解き明かし、その上であるべき姿とそれを実現するための具体的な提案が行われる。銀行の経営についてだけでなく、当局の監督方針についても提言がなされているため、銀行の方だけでなく一般の人にも是非読んでもらいたい。この本が書かれたのはリーマンショック直後の2009年で、それから10年が経過したが、ようやくこの本で提言されていた変革が規制当局でなされた。銀行は変革が求められている。銀行に興味があったり批判があったりするなら予備知識はいらないので、絶対おすすめする。2020/08/25

watershed

0
信用リスクの理論値としての金利と実際に債務者から頂ける金利の差額を公的に補填するというのは画期的な提案だと思ったが、実現の見通しはたっていない。銀行は信用リスクを公的金融機関に丸投げし、その結果としてミドルリスク企業からコストに見あった貸出金利が取れなくなって自分で自分の首を絞めている。アホらしいことだな。

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