内容説明
バーゼル2により、自己資本比率規制の対象となったオペレーショナル・リスク。その最先端の管理手法開発チームが高度化の全体像を明かす。
目次
第1章 オペレーショナル・リスク管理高度化の必要性(オペレーショナル・リスクとは何か;オペレーショナル・リスクの特徴を把握する ほか)
第2章 バーゼル2における先進的計測手法(AMA)とは(バーゼル委員会におけるオペレーショナル・リスクの検討経緯とその哲学;バーゼル2における3手法と承認審査プロセスについて ほか)
第3章 オペレーショナル・リスク計量フレームワークとその検証(オペレーショナル・リスクの計量フレームワーク;計量フレームワークの検証 ほか)
第4章 先進的計測手法の銀行実務(三井住友銀行での先進的計測手法導入の取組経緯とオペレーショナル・リスク管理体制;先進的計測手法の概要とリスク削減への取組み ほか)
第5章 オペレーショナル・リスクをめぐる海外動向(オペレーショナル・リスクの国際共通認識;国際承認目線としてのAMAと課題 ほか)
著者等紹介
小林孝明[コバヤシタカアキ]
株式会社野村総合研究所上級研究員。1992年静岡大学理学部、中央大学大学院ファイナンス修士課程修了、CIA/CISA。監査法人系~外資IT系コンサルタントを経た後、金融庁にてオペレーショナル・リスクや市場リスクに係る制度設計・承認審査を統括。2008年4月より現職
清水真一郎[シミズシンイチロウ]
日本電気株式会社金融グローバルソリューション事業部グループマネージャー。1982年慶応義塾大学法学部卒業、日本電気株式会社入社。金融ニュービジネス推進部企画課長、米国現地法人(ニューヨーク)出向を経て、2005年より金融庁に出向。この間、バーゼル銀行監督委員会オペレーショナルリスク関連部会(AIGOR)およびアンチマネロン関連部会(AML/CFT)の日本当局側メンバーを務める。2008年10月より現職
西口健二[ニシグチケンジ]
三井住友銀行総務部オペレーショナルリスク管理室室長。1981年京都大学卒業、1984~1989年大阪大学理学部数学科助手(1987年博士、1988年ドイツのマックス・プランク研究所に客員研究員として1年間滞在)、1989年三井銀行(現三井住友銀行)入行、リスク統括部グループ長、統合リスク管理部副部長を経て、2005年より現職
森永聡[モリナガサトシ]
日本電気株式会社共通基盤ソフトウェア研究所主任研究員。東京大学大学院工学系研究科修士修了、論文提出により同博士学位取得。1994年日本電気株式会社入社C&C研究所配属。2000~2001年金融監督庁出向。2004~2008年金融庁兼務。耐故障システムのモデル化と最適化、バーゼル2の策定・実施における数理的側面、データマイニング技術の研究等に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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