出版社内容情報
審査のベテランが失敗しない与信判断の基本を示す!
・数字に隠された与信情報から信用リスク管理をきわめる
従来の比率分析中心の財務分析でないイチロー方式(キャッシュフロー重視)による企業実態掌握術のすべてを基本重視のスタンスでまとめあげた必読の書。
・業種別実例を基にノウハウの修得
審査のベテランが業種別信用リスク管理のポイントを「ヒト・モノ・カネ」の視点から教示するとともに、財務特性を踏まえての資金分析での留意点について実例をまじえてわかりやすく詳解した待望の書。
・信用リスク管理の原点に帰る
担保に依存しない商社の信用リスク管理のノウ・ハウを、「ヒ
ト・モノ」さらに独自な「情報」「カネ」の側面から解説した実務
書の決定版。
・万人に薦められる
金融機関職員はもとより商社・一般企業の審査・営業関係者、さらには公認会計士等のスペシャリストの参考書として最適。
主要目次
第1編 金融機関
1 信用調査
「経営者・経営陣」の見方で最も重要なものは何ですか
「経営者」の個人的側面として、特に信用リスク考察上で注意を必要とする点とは
「製造業」の信用リスクの考察上のポイントは何ですか
「販売業」の信用リスク考察上のポイントを示してください
など11問
2 財務内容考察
企業の財務内容考察にあたって、信用リスク考察上で実務面で有効な方法としてどのようなものがありますか
企業側から取り入れた決算書をみるにあたって、見落としてはいけない勘定科目にはどのようなものがありますか
企業融資取組みにあたって、企業財務内容で、特にその「総括的安全性」を早期に把握して融資対応姿勢を決めるに有効な考察には、どのような手法がありますか
など9問
3 資金使途検討
企業の「資本投下効率」の判断は、どのような方法でどのような見方をすべきですか
資金使途検討にあたって基本的に留意すべき事項はどのようなことですか
など5問
4 倒産予知・融通手形、企業側面情報
企業の業容悪化の見方と倒産予知について留意すべきはどのような点ですか
など3問
第2編 商社編
1 不良債権を出さないために
業界知識・事情に精通することの必要性とはどういうことですか
内部管理組織充実の必要性とはどのようなことですか
決算書の見方は、オーソドックスな従来どおりの見方で十分ですか
企業信用情報を入手した後の対応策は、どのようにしたらよいですか
など9問
2 金融機関と商社
商社の考え方――金融機関の考え方との違い(緊張・切迫感)とはどのようなことですか
企業の側面情報の重視とはどのようなことをいいますか
など5問
3 格付と与信管理
商社は与信限度をどのように定めていますか
与信集中先への対応とリスク分散・ポートフォリオ重視とは、どのような対応をとることをいいますか
格付別与信管理の具体的な方法と留意点はどのようなものですか
など6問
4 キャッシュフロー分析
キャッシュフロー分析とはどのようなことをいうのですか
など2問
5 商社の保全策
債権譲渡担保とはどのようなものですか――不動産担保から債権担保へ
不動産担保の留意点について説明してください
など4問
第3編 事例から学ぶ
事例研究-1 フットワークエクスプレス(株)
事例研究-2 (株)マイカル
事例研究-3 大日本土木(株)
内容説明
本書は、岡崎が「もと銀行員はかくみる~いままでみてきた見方の反省も込めて」、後編は岩渕が「商社の立場・銀行の立場を踏まえて」、与信判断のポイントをQ&A方式にまとめたものである。
目次
第1編 金融機関(信用調査;財務内容考察;資金使途検討 ほか)
第2編 商社編(不良債権を出さないために;金融機関と商社;格付と与信管理 ほか)
第3編 事例から学ぶ(フットワークエクスプレス(株)
(株)マイカル
大日本土木(株))
著者等紹介
岡崎一郎[オカザキイチロウ]
長野県上田市出身。昭和26年東京相互銀行(前・東京相和銀行、現・東京スター銀行)入行。川崎支店、本店融資部調査課長、審査部次長等を経て、昭和54年定年退職。引続き同行嘱託として勤務、現在社団法人金融財政事情研究会講師として第二地方銀行協会・全国信用金庫協会をはじめ、融資・審査に関する各種研修会、講座等の講師活動に従事。専門分野、信用調査・財務分析・倒産予知等
岩渕真一[イワブチシンイチ]
昭和18年9月生。東京都出身。昭和41年3月、明治大学商学部卒業。同年東京相互銀行(前・東京相和銀行、現・東京スター銀行)に入行。各営業店の預金、営業業務を経験後、永く審査・融資業務に携わり、本部審査部審査役、審査部次長・融資部次長を経て平成12年4月同行を退職。平成12年5月、日商岩井紙パルプ株式会社に入社し審査法務部部長として現在に至る
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