出版社内容情報
第1部 インターナル・コントロール
はじめに
第1章 内郡統制の目的と役割
1 内部統制の定義および目的
2 内部統制の構成要素
3 内部統制の目的と構成要素との関係
第2章 内部統制プロセスの主な要素
1 統制環境
2 リスクの評価
3 統制活動
4 情報と伝達
5 監視活動
第3章 内部統制の限界
1 内部統制は事業体の成功を保証するもの(合理的な保証でさえ提供できない)ではない
2 当初予定しているようには機能しないという限界
3 統制手続の設計時の意思決定による内部統制の限界
4 内部統制の危険性の水準を客観的な水準に関連づけることはできない
5 結 論
第4章 財務諸表監査の役割と責任
1 監査の基本概念
2 財務諸表監査の目的・役割・必要性
3 内部統制、内部監査および監査役監査との関係
4 財務諸表監査の性格と限界
5 財務諸表監査の責任
6 結 論
第5章 監督当局による内部管理体制の評価
1 監督当局の金融機関の監督の必要性
2 預金等受入金融機関に係る検査マニュアル(以下「金融検査マニュアル」という)の金融機関のコーポレート・ガバナンス全体としての統制体制
3 金融機関の統制機能と監督当局の評価
4 結 論
第2部 リスクアプローチによる内部監査の実務
はじめに
1 第2部の目的と構成
2 第2部をどう読んでいただくか
第1章 内部監査の目約と期待機能
1 本章の目的
2 リスクとは何か
3 リスクをコントロールするということ
4 リスクをコントロールする手法の有効性とは何か
5 内部統制と内部監査機能
第2章 内部監査の体制
1 本章の目的
2 内部監査の要件
3 内部監査態勢の権限要件
4 内部監査の能力要件
5 内部監査の体制横築のプロセス
6 内部監査の基本方針
7 内部監査の体制構築~基本方針の具体化
8 内部監査体制の規程化
第3章 内部監査の専門性
1 本章の目的
2 内部監査の専門性の確保の必要性
3 内部監査の専門性とは何か
4 専門性が重視される分野
5 専門性確保の方法
第4章 リスクアプローチによる内部監査を実施する前提(リスクアセスメント)
1 本章の目的
2 監査の対象部門の選定
3 リスクアプローチによる内部監査とは何か
4 リスクアプローチの導入作業
5 監査の実施におけるリスクアプローチの考え方
6 リスクアプローチ導入開始時
第5章 内部監査のプロセス
1 本章の目的
2 計画の種類
3 年度計画
4 個別監査計画
5 監査通知からフォロ一アップ監査実施まで
6 年度報告書、中期・長期報告書の作成
第6章 リスクアプローチ監査導入上の留意点
1 本章の目的
2 リスク監査導入上の留意点
3 セルフアセスメントの活用
第7章 情報システムにかかる内部監査態勢横築の実務
1 本章の目的
2 システム内部監査の捉え方
3 システム内部監査計画立案上のポイント
4 システム内部監査実施上のポイント
5 システム内部監査人育成上のポイント
第8章 内部監査機能と検査機能、自店検査の関係
1 本章の目的
2 監査機能と検査機能
3 自店検査の位置付け
第9章 内部監査機能のアウトソースの考え方
1 本章の目的
2 アウトソースのニーズ
3 アウトソースについての留意点
4 情報システムにかかる内部監査態勢のアウトソースの考え方
第10章 監督当局、外部監査、監査役と内部監査機能の関係
1 本章の目的
2 内部監査機能と監査役機能
3 内部監査機能と外部監査機能
4 内部監査機能と監督官庁検査
5 「新」BIS規制と内部監査機能
〔資料1〕
金融検査マニュアルのリスク管理態勢の確認検査用チェックリスト(共通編)
〔資料2〕
銀行組織における内部管理体制のフレームワーク(バーセル銀行監督委員会)
〔資料3〕
銀行の内部監査および監督当局と監査人との関係(バーゼル銀行監督委員会)
内容説明
COSO「内部統制のフレームワーク」レポート(92年9月)、BIS「内部管理体制フレームワーク」(98年9月)の解説を通じて、金融検査マニュアルの本質的な理解を促し、いかに内部管理体制の強化・整備を図っていくかを示す。巻末には、金融検査マニュアルやBIS「銀行組織における内部管理体制のフレームワーク」等を収録し、さらなる利用の便を図る。2001年4月に発表された金融検査マニュアルに準拠した内部監査向けの実務書の決定版。
目次
第1部 インターナル・コントロール(内部統制の目的と役割;内部統制プロセスの主な要素;内部統制の限界;財務諸表監査の役割と責任 ほか)
第2部 リスクアプローチによる内部監査の実務(内部監査の目的と期待機能;内部監査の体制;内部監査の専門性;リスクアプローチによる内部監査を実施する前提(リスクアセスメント) ほか)