出版社内容情報
急速な発展と広がりを見せた人工知能関連分野は,ますます高度化・細分化の傾向にあり,初学者には全体像を見渡すことが困難になっている。人工知能を健全に発展させるためには,中心となる概念をしっかり理解し,さまざまな知識や技術をその中心概念で結びつけることが不可欠である。世の中にあるさまざまな問題は,それを適切に定式化すれば,すなわち数式や計算機言語などで表現すれば,探索アルゴリズムで解決することができる。「探索」は人工知能の中心的概念であり,全貌を理解するための「カギ」の役割を有する。本書は,探索に着目し,その観点から人工知能の全体像が理解できるように工夫している。
目次
1 人工知能の歴史と現状
2 問題の定式化と探索
3 論理と推論
4 エキスパートシステムと推論
5 しなやかな知識表現と推論
6 機械学習の基礎
7 グラフ構造に基づく学習
8 知的探索
9 これからの展望
著者等紹介
趙強福[チョウキョウフク]
1982年中国山東大学計算機科学系卒業、理学学士。1985年豊橋技術科学大学情報工学専攻、工学修士。1988年東北大学工学研究科電子工学専攻、工学博士。北京理工大学電子工程系副教授、東北大学電子工学科助教授、会津大学コンピュータ理工学部助教授を経て、会津大学コンピュータ理工学部教授。専門はディジタル信号処理、パターン認識、機械学習、人工知能
樋口龍雄[ヒグチタツオ]
1962年東北大学工学部卒業。1967年同大学院工学研究科博士後期課程単位取得退学、工学博士。同大学院情報科学研究科長、同大学情報処理教育センター長、東北工業大学教授などを経て、東北大学名誉教授、東北工業大学名誉教授、学校法人東北工業大学理事長。専門は電子情報分野(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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