出版社内容情報
本書は,大学などで情報倫理を学ぶ学生などを対象として,情報セキュリティ技術の確立,法律の整備,社会としての倫理観の醸成などの課題を実現するための基礎知識をまとめてある。狭い意味での情報セキュリティ技術だけでなく,このような基礎知識をわかりやすく習得しておきたいという学生に向けた内容の教科書である。
初版が刊行された2009年からの現在までの5年の間に,インターネット関連法の改正やスマートフォンやSNSの普及,ビッグデータ,クラウドコンピューティングなどによって,情報セキュリティの世界にも大きな変化が起こった。今回の改訂ではこのような時代の流れを汲みとって大幅に加筆修正した。
1章 インターネット社会と情報社会
1.1 インターネットの光と影
1.2 技術的対応と法的対応
1.3 教育と倫理の重要性
2章 インターネット社会が抱える問題
2.1 インターネットの特異性
2.2 インターネット上のトラブル
3章 情報セキュリティとは
3.1 情報セキュリティが守るもの
3.2 情報セキュリティの手法
3.3 リスク
3.4 情報セキュリティ対策の課題
4章 情報セキュリティの技術的対策
4.1 PCの基礎知識
4.2 ネットワークの基礎知識
4.3 技術的対策の実際
5章 インターネット社会と法
5.1 法的整備の必要性
5.2 法整備の例
5.3 不正アクセス禁止法
5.4 プロバイダ責任制限法
5.5 著作権保護の必要性と課題
5.6 個人情報の保護と共有
6章 情報倫理教育にむけて
6.1 情報モラル教育
6.2 情報倫理もしくは批判的情報モラル
6.3 技術・法律・倫理
目次
第1章 インターネット社会と情報倫理
第2章 インターネット社会で抱える問題
第3章 情報セキュリティとは
第4章 情報セキュリティの技術的対策
第5章 インターネット社会と法
第6章 情報倫理教育へむけて
著者等紹介
佐々木良一[ササキリョウイチ]
昭和46年3月東京大学卒業。同年4月日立製作所入社。システム開発研究所にてシステム高信頼化技術、セキュリティ技術、ネットワーク管理システム等の研究開発に従事。平成13年4月より東京電機大学教授。工学博士(東京大学)。平成10年電気学会著作賞受賞。平成14年情報処理学会論文賞受賞。平成19年総務大臣表彰(情報セキュリティ促進部門)。平成19年度「情報セキュリティの日」功労者表彰。日本セキュリティ・マネジメント学会会長、デジタル・フォレンジック研究会会長、国立情報学研究所客員教授
会田和弘[アイダカズヒロ]
昭和34年生まれ。慶應義塾大学大学院修士課程修了。平成10年より平成16年までAOLキッズコンテンツ運営管理に参加、日本最初の本格的子ども向けコミュニティサイトの企画運営に従事。平成14年よりNPO法人イーパーツ常務理事。リユースPCによる非営利団体の情報化支援および非営利組織の情報セキュリティ体制づくりに従事。平成17年4月より東京電機大学非常勤講師、情報倫理、セキュリティ演習担当。平成18年9月より成蹊大学非常勤講師、情報社会倫理担当。平成24年4月より東京電機大学情報セキュリティ研究室研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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