出版社内容情報
本書は,W. P. Thurston(サーストン)による講演“Shapes of Polyhedra”を端緒として,「多角形の形」に関するサーストンの定理を解き明かす。サーストンは,等角n角形のモジュライに対して,蝶変換という操作を導入することで鏡映変換群の話と結びつけた。本書では,多角形という素朴な題材が,現代幾何学により美しく解きほぐされる過程を体感することができる。
※本書は1999年10月に(有)牧野書店から刊行された『多角形の現代幾何学[増補版]』を共立出版(株)が継承し発行するものです。
【関連書籍】『サーストン万華鏡―人と数学の未来を見つめて―』(小島定吉・藤原耕二 編)
目次
第1章 準備
第2章 幾何学
第3章 定曲率幾何学
第4章 鏡映変換群
第5章 等角多角形の形
第6章 星の形
第7章(増補) 彩色多角形の形
著者等紹介
小島定吉[コジマサダヨシ]
1976年東京大学理学部数学科卒業。1978年東京大学大学院理学系研究科数学専攻修士課程修了。東京都立大学理学部助手。1981年Ph.D.(Columbia大学)。1985年東京都立大学理学部助教授。1987年東京工業大学理学部助教授。1994年東京工業大学大学院情報理工学研究科(後に情報理工学院)教授。2018年―現在、早稲田大学理工学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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