出版社内容情報
【クロス表を徹底的に読み解く!】
クロス表(分割表)の分析は計量分析の基礎となるものです。しかし、多くの教科書では、カイ2乗検定や連関についての係数のような基礎的な分析の方法しか扱っていません。たった2つのカテゴリカルな変数(例えば、学歴3分類と職業8分類)の関連でも、クロス表からは様々なパターンや規則性を読み取ることが可能です。本書はこのようなパターンや規則性を読み解くための統計モデルのひとつである連関モデル(Association Models)についての入門書です。基礎的なオッズ比や対数線形(Log-Linear)モデルの説明から始まり、応用的な連関モデルの方法まで幅広いトピックがカバーされています。豊富な実例を通じて、実際の社会科学的テーマへの応用方法についても学ぶことが可能です。
クロス表の分析を割合の表示・図示、関連の有無の検定、連関尺度の算出だけで終わらせるのはもったいない! 様々な連関モデルの適用やその比較を通じ、有用な情報を引き出し、新たな洞察を得ることが可能となります。
また、翻訳書独自のサポートページでは、本書で紹介されている分析例を実践するコードの紹介および解説、さらに、原著にはない日本の社会調査のデータを用いた練習問題も掲載しています。本書およびサポートページを通じて、読者が深く理解し、実際の分析に利用できるようにしています。
[原著: Association Models, Sage Publications, Inc., 2010]
内容説明
通常のクロス表の分析を発展させ、その構造を定式化した上で詳細に理解したい場合、そして、行変数と列変数の関連だけではなく、行変数や列変数のカテゴリ間の関連を理解したい場合、本書の扱う連関モデル(Association Model)は大いに役立つ。クロス表の分析を割合の表示・図示、関連の有無の検定、連関尺度の算出だけで終わらせるのはもったいない。様々な連関モデルの適用やその比較を通じ、有用な情報を引き出し、新たな洞察を得ることが可能となる。―連関モデルを用いれば、そのクロス表のもっと重要なパターンや規則性を読み解けるはずだ!
目次
第1章 はじめに
第2章 2元表の連関モデル
第3章 3元表に対する部分連関モデル
第4章 3元表に対する条件付き連関モデル
第5章 連関モデルの実践的応用
第6章 結論
著者等紹介
Wong,Raymond Sin‐Kwok[WONG,RAYMOND SIN KWOK]
カリフォルニア大学サンタバーバラ校社会学部教授、香港科技大学社会科学部長兼教授。研究分野は不平等と社会階層、教育社会学、比較研究、量的分析方法論、経済社会学である
藤原翔[フジハラショウ]
2010年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。現在、東京大学社会科学研究所准教授。博士(人間科学)。専門、社会階層論、計量社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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