出版社内容情報
オークション理論は、マッチング理論と並んでマーケットデザインを支える柱の一つである。
オークションは、インターネットオークションや公共調達、卸売市場、ウェブ広告、さらには周波数割当など、社会経済のありとあらゆるところで使われている。本書は、現代の経済活動に不可欠な存在であるオークションがどのように機能しているのかを、ゲーム理論やミクロ経済学を用いて丁寧に解説する。
第1~4章では、いわゆる独立私的価値モデルと呼ばれるオークションの基本モデルを用いて単一財オークションの基礎理論を説明する。第5~7章では、共通価値などの発展的なモデルや、公共調達における総合評価オークションなどへの応用を説明する。第8章以降では、ウェブ広告や周波数オークションなど、複数の財を同時にオークションにかける複数財オークションについて解説する。