創造性の敵―阻害要因を味方につける認知科学

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創造性の敵―阻害要因を味方につける認知科学

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  • サイズ 46判/ページ数 308p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784320094505
  • NDC分類 141.5
  • Cコード C3011

出版社内容情報

何があなたの創造性を奪うのか。
才能や習慣の話ではない、誰もが直面する「敵」と向き合うための認知科学。

「アイデアが出ない」「よい発想が生まれない」
そんなとき、私たちはつい「自分には才能がない」「努力が足りない」と自分自身を責めてしまいがちだ。しかし、そこには見落とされがちな別の要因が潜んでいるかもしれない。

本書が注目するのは、創造性を「妨げる」側の存在である。誰もが気づかぬうちに向き合っている創造性の「敵」の実態を明らかにすることが、本書の出発点となる。偏見、苦手な他者、環境、窮屈な規則・制度、締め切り、停滞がもたらす退屈、そして生成AI。これらは才能や資質とは無関係に、日常のなかに潜む阻害要因である。

こうした阻害要因を、本書では認知科学・心理学の研究知見を軸に、美術などの創作現場や生成AIをめぐる社会的問題も視野に入れながら、専門外の読者にもわかりやすく読み解いていく。

「新しい何か(アイデア)を必要とする人はいつだって敵に囲まれている。しかしその敵こそがあなたの味方になるのだ。」
――『独学大全』著者 読書猿氏推薦!


【目次】

第1章 創造性の敵1:周囲にはびこる偏見

制約からの脱却:制約の動的緩和理論/自身に向けられた偏見とセルフハンディキャッピング/高齢者を縛る偏見/私たちは創造性をどう思っているのか/クリエイティブセルフ(創造的自己)/私たちは創造性についての自己意識が低い

<コラム>偉人の言うことが正しいとはかぎらない


第2章 創造性の敵2:他者

他者による脅威① 否定される恐怖と失敗を許さない空気/失敗に寛容であることの効果/他者による脅威② 権威/他者による脅威③ 比較と諦め・怠惰/他者による脅威④ イエスマン/そもそもつるむ必要があるのか/何もしなくてもただ居てくれるだけでいい:「レンタルなんもしない人」/「みんな違ってみんないい」だけでは済まない

<コラム>ヒトは幼いころから権威に従順/創造性の神経科学的知見の功罪/皮肉なつながり『Woodstock 2017』/ブレインストーミングは意外と難しい


第3章 創造性の敵3:目に見える環境

言葉どおりに「枠の外」に出よ/思わぬ創造性の敵:掃除・片づけ/外に出て、壮大な自然に触れよ/閉じこもっていては、できないこと:身体を使って気づく

<コラム>遠隔連想課題/作品も枠から出して直接見たい/自然を観賞することの効果/美術館に足を運び、身体を使って鑑賞する


第4章 創造性の敵4:目に見えない環境(煩雑なルール・手続き)

CIAのサボタージュ・マニュアル/グラフィカルプログラミングツールが照らし出す子どもの創造性/煩雑な手続きが思考力を奪う/煩雑な縛りのない場としてのBuilding 20/シームレスな学習環境としてのラーニングコモンズ/枠から外れた子どもの可能性:東大先端研ROCKET プロジェクトから/ルールから解き放たれて集中力を発揮する子どもたち

<コラム>書類のバケツリレー/学術の世界でも


第5章 創造性の敵5:時間

締め切りは創造性の敵か/タイパ、コスパを優先する文化/ゴングに逃げない覚悟が生む創造性/短絡的な「すっきり」に逃げない:ネガティブ・ケイパビリティ

<コラム>回り道でしか楽しめないこと ――絵画の鑑賞場面から/ウミガメのスープ


第6章 生成AIは創造性の敵となるか

言葉を綴る人工知能/絵を描く人工知能/生成AIが抱える問題① AI学習の扱いと悪用/生成AIが抱える問題② 未知のものへの拒否反応/AIにあるものと人にあるもの:ネガティブケイパビリティと問題発見

<コラム>ノイズから意味を生み出す私たち/創作は人だけのものか?/生成AIへの希望と課題


第7章 停滞と退屈は創造性の敵か味方か

退屈は無駄な体験ではない:停滞の裏で起きている変化/行き詰って退屈なら逃げてもよい/退屈が教えてくれること:

内容説明

ままならない現実と向き合うすべての人へ。「したたかな創造性」のすゝめ。

目次

第1章 創造性の敵1:周囲にはびこる偏見
第2章 創造性の敵2:他者
第3章 創造性の敵3:目に見える環境
第4章 創造性の敵4:目に見えない環境(煩雑なルール・手続き)
第5章 創造性の敵5:時間
第6章 生成AIは創造性の敵となるか
第7章 停滞と退屈は創造性の敵か味方か
第8章 生成AIを創作の味方につける
第9章 他者の力を借りる
第10章 ルールを逆手にとる
第11章 時間に追われるのではなく、背中を押してもらう
第12章 厳しい環境を切り拓く
第13章 偏見と思い込みで気持ちを切り替える
第14章 創造性の真の敵

著者等紹介

阿部慶賀[アベケイガ]
2001年青山学院大学文学部教育学科卒。2006年東京工業大学大学院社会理工学研究科人間行動システム専攻博士後期課程を修了。博士(学術)。本来は学校教員を志していたが、学校のしきたりばかりを扱う教育学科の学びでは人の知性の姿を捉えることができないと感じ、鈴木宏昭教授に師事して認知科学へ入門。創造性研究を学部から今日にいたるまで継続している。東京工業大学大学院社会理工学研究科助教、青山学院大学附属情報科学研究センター助教、岐阜聖徳学園大学専任講師および准教授をへて、現在、和光大学人間学部心理教育学科教授。日本認知科学学会運営委員、情報コミュニケーション学会評議員、日本心理学会会員、日本教育心理学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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