出版社内容情報
『カラーTFT液晶ディスプレイ』初版は1996年発行され,幸いにも液晶ディスプレイの入門書として,初心者のみならず第一線の技術者,管理者の皆様に好評を得ることができました。
この10年の間に,広視野角化技術と動画表示に対応する各種技術が開発されたことにより,デジタル放送の普及とともに,カラーTFT液晶ディスプレイが従来のCRTに代わるディスプレイの主流へと変わってきました。大型の液晶パネルを生産する方法もいろいろ開発され社会への普及が進みました。中小型カラー液晶ディスプレイの分野では駆動回路部分も液晶基板に一体的に作り込むポリシリコンTFT技術が発展し,ディスプレイの小型実装化,薄型高信頼化が進みました。
本書は液晶ディスプレイの動作原理はもとより,製品に用いられる材料,プロセス,駆動方式などについての基本的な質問に一,二段深く答える形で,初心者にもわかりやすい解説を行うことを編集方針としてきました。改訂に際してもこの方針に沿って,主に広視野角液晶モード,動画駆動法,新パネルプロセス・材料,ポリシリコン技術などにつき新たに解説を加えました。これに伴い,初版の記述の中で近年使用されなくなったり,重要性が低くなった項目を見直して削除したり,再配置を行いました。
内容説明
本書は液晶ディスプレイの動作原理はもとより、製品に用いられる材料、プロセス、駆動方式などについての基本的な質問に一、二段深く答える形で、初心者にも解りやすい解説を行っています。
目次
第1章 カラーTFT液晶ディスプレイの世界(世界につながる情報の窓;カラー液晶ディスプレイの発展と将来)
第2章 液晶ディスプレイとは(液晶物質はどのような状態のものなのか;液晶分子はどのような構造をしているのか ほか)
第3章 カラーTFT液晶ディスプレイの構造と構成要素(カラーTFT液晶ディスプレイとはどのようなものか;カラーTFT液晶パネルはどのように駆動するのか ほか)
第4章 カラー液晶ディスプレイの構成部材(ガラス基板;ITO膜 ほか)