出版社内容情報
"医療倫理や生命倫理学が重視されるなか,薬学と社会との関係を扱った書物があまりない現状で貴重な1冊。文系の学問(医療社会学,医療人類学など)の成果に基づいて理系の学問領域(薬学・医療)にアプローチした学際的なもので,薬剤師の統合的全体像の理解に寄与するもの。薬剤師の拡大した役割を,健康や病気,専門業務などに関する社会文脈において理解できるよう工夫されている。教科書としての位置づけだが,薬剤師にも読んで欲しい役に立つ書。"
なぜ薬学のための社会学なのか・社会学:序説・薬局の現代的業務・健康と病気:一般人の観点の理解・援助を求めることと医療専門家との相談・社会的要因と健康・社会的不平等と健康・薬剤師の職業的地位・健康の維持と増進・社会調査法
内容説明
本書は、特に薬学を学んだり実践したりしている人で、社会学に初めて触れる人のために書かれている。それは、社会学の重要な諸概念を紹介し、それらが21世紀の薬剤師業務にとって重要であり応用が効く、ということを明らかにする。
目次
序章 なぜ薬学のための社会学なのか
第1章 社会学:序論
第2章 薬局の現代的業務
第3章 健康と病気:一般人の観点の理解
第4章 援助を求めることと医療専門家との相談
第5章 社会的要因と健康
第6章 社会的不平等と健康
第7章 薬剤師の職業的地位
第8章 健康の維持と増進
第9章 社会調査法
著者等紹介
テイラー,ケヴィン[テイラー,ケヴィン][Taylor,Kevin]
ロンドン大学薬学部
ネットルトン,サラ[ネットルトン,サラ][Nettleton,Sarah]
ヨーク大学社会政策・社会福祉学部
ハーディング,ジェフリー[ハーディング,ジェフリー][Harding,Geoffrey]
エクセター大学医学部
渡辺義嗣[ワタナベヨシツグ]
大阪大学文学研究科修了。東北薬科大学哲学教室
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