出版社内容情報
生態学×統計モデル×ユーモア
実践的Rコードと随所に挿入された「奇妙」な小噺が読者を深淵へといざなう新本格派統計モデリング本
生態学データの解析に必要な現代的統計手法に始まり、統計モデルを利用した生物の個体数予測や個体群の状態・動態予測の方法、大きな不確実性のもとで持続可能な管理方策を選択する方法と意思決定の問題までを丁寧に解説。全章にわたって豊富な実例と分析のためのRコードを掲載し、実用に役立つ数学的な説明も加えている。
本書は統計解析を通して最終的にSDGsの問題を解決するという一貫したストーリー性を持った展開となっており、網羅的な知識を与える通常の専門書とは一線を画する。生態学分野で応用が進んでいる階層モデルを最尤法で扱うRのパッケージであるTMB(Template Model Builder)についても取り上げ、TMBに関する和書がない中で貴重な情報源となりうる。
著者ならではのユーモアに富んだ小噺が随所に掲載され、読者が飽きずに、楽しく読み進められるよう工夫されている。
[著者のGitHubページ(https://github.com/OkamuraHiroshi/EcoStats)にコードなど本書関連情報を掲載]
内容説明
実践的Rコードと随所に挿入された奇妙な小噺が読者を深淵へといざなう新本格派統計モデリング本。生態学×統計モデル×ユーモア。Keyword:一般化線形モデル・ランダム効果モデル・機械学習・状態空間モデル・個体群モデル・絶滅リスク評価・シミュレーション・管理戦略評価・R・TMB。
目次
第1章 生態学のデータと統計学
第2章 生態学データの解析に使用する確率分布
第3章 線形回帰モデルとその拡張
第4章 線形回帰モデルのさらなる拡張
第5章 非線形回帰モデルと機械学習
第6章 個体数推定のための統計モデル
第7章 個体群動態モデル
第8章 シミュレーションと意思決定科学
付録A Template Model Builder(TMB)の簡単なガイド
著者等紹介
岡村寛[オカムラヒロシ]
最終学歴:2003年東京大学大学院農学生命科学研究科博士(農学)。現在、横浜市立大学データサイエンス学部データサイエンス学科教授。専門:生物統計学、水産資源学。受賞:計量生物学会奨励賞(2009年)、若手農林水産研究者表彰(2009年)、日本水産学会水産学進歩賞(2017年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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