ブレインサイエンス・レクチャー<br> 脳の左右差―右脳と左脳をつくり上げるしくみ

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ブレインサイエンス・レクチャー
脳の左右差―右脳と左脳をつくり上げるしくみ

  • 伊藤 功【著】
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
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  • サイズ A5判/ページ数 148p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784320057951
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C3345

出版社内容情報

私たちの脳は左右の脳半球に分かれ,左右の脳半球はその構造や機能において異なっている。左右の脳が異なるということの不思議さは,長い間多くの人々の興味を引きつけ,多くの研究がなされてきた。これら従来からの脳の左右差研究が一貫して持ち続けてきた特徴は,ある特定の高次脳機能が左右脳半球のどちらにあるのか,どちらのどの辺りに局在しているのかの解明を目的としてきたところにある。言い換えれば,巨視的なレベルで脳の構造的な非対称性と機能的な非対称性を対応づけることが,従来の左右差研究の主たる目的であったと言えるのではないだろうか。これに対して本書の目的は,「我々はなぜ異なる働きをする左右の脳を持っているのか」「それらは,いつ頃,どのようにして作られるのか」などの疑問に,微視的なレベル,すなわち,分子,細胞,シナプスそして神経回路のレベルで,現在どこまで答えられるかを試みることにある。したがって本書は,これまで語られてきたような巨視的なレベルでの脳の左右差に関する話とはおよそ趣を異にしている。

第1章 左右差研究の歴史

第2章 海馬とその神経回路およびグルタミン酸受容体
2.1 左右差研究の対称としての海馬
2.2 海馬とその神経回路
2.3 グルタミン酸受容体
  2.3.1 AMPA型グルタミン酸受容体
  2.3.2 NMDA型グルタミン酸受容体

第3章 海馬神経回路の非対称性
3.1 海馬交連切断マウス
3.2 海馬神経回路の非対称性
3.3 ε2-dominantおよびε2-non-dominantシナプスの機能的・構造的差異
  3.3.1 シナプスNMDA型受容体応答の薬理学的特性における差異
  3.3.2 可塑的性質に見られる差異
  3.3.3 シナプスの形態的な差異
  3.3.4 AMPA型受容体サブユニット(GluR1)分布の非対称性
3.4 光遺伝学的手法による神経回路非対称性の検証
  3.4.1 光遺伝学
  3.4.2 チャネルロドプシン2
  3.4.3 ハロロドプシン
  3.4.4 Gタンパク質共役型光活性化タンパク質の利用
  3.4.5 光活性化タンパク質の導入方法

第4章 体の左右を決めるしくみ
4.1 マウスの初期胚とノード流
4.2 ノード流は何かを運ぶのか
4.3 Nodalシグナリング

第5章 脳の左右決定におけるNodal経路の役割
5.1 ivマウス海馬神経回路の右側異性
5.2 ivマウスの行動解析
5.3 魚類の脳の非対称性形成機構
  5.3.1 魚類胚における左右軸決定機構
  5.3.2 魚類脳に特徴的な間脳上部でのNodal経路の発現
  5.3.3 ヒラメとカレイの眼位決定機構1─変態期の異体類に起こる脳と頭蓋骨の著しい非対称化
  5.3.4 ヒラメとカレイの眼位決定機構2─pitx2の再発現

第6章 脳の非対称性形成における免疫系タンパク質の役割
6.1 神経回路形成機構の概略
6.2 主要組織適合性複合体とその受容体の脳神経系における発現
  6.2.1 MHC?の構造と機能
  6.2.2 MHC?受容体としてのT細胞受容体
  6.2.3 脳で重要なもう一つのMHC?受容体─ペア型免疫受容体
6.3 脳神経系におけるMHC?の非免疫機能
6.4 神経回路の非対称性形成におけるMHC?/PirB系の役割

第7章 脳の非対称性を生み出すしくみ
7.1 脳の左右を決めるしくみ─Nodalシグナル経路の役割
7.2 非対称な神経回路を生み出すしくみ

あとがき

索 引

伊藤 功[イトウ イサオ]
著・文・その他

市川 眞澄[イチカワ マスミ]
編集

内容説明

左右の脳半球はなぜその機能と構造が異なるのか。それらの違いは何に起因し、いつ、どのようにしてつくられるのか。左右の違いを失った脳は存在するのだろうか、また、それは機能しうるのか。我々はこれらの疑問に分子レベルで答えることができるだろうか。

目次

第1章 左右差研究の歴史
第2章 海馬とその神経回路およびグルタミン酸受容体
第3章 海馬神経回路の非対称性
第4章 体の左右を決めるしくみ
第5章 脳の左右決定におけるNodal経路の役割
第6章 脳の非対称性形成における免疫系タンパク質の役割
第7章 脳の非対称性を生み出すしくみ

著者等紹介

伊藤功[イトウイサオ]
1986年島根医科大学大学院医学研究科博士課程修了。九州大学大学院理学研究院教授、医学博士。専門は神経生理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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1
初心者向けの本ではない。神経科学は一通り学んだつもりだったが、タンパク質や発生についてのしっかりとした知識が前提となっていて難しかった。内容自体は面白いと思うのでこのあたりを学んだ後に読み直したい。左右差ということでヒラメやカレイが出てくるのが面白かった。2021/12/11

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