出版社内容情報
ナノバイオロジーは、まだ体系づけられた分野にはなっていない。しかし、それだからこそ、未開拓の多くの領域を含む魅力的な分野である。本書では、この魅力をわかりやすく、かつ科学的正確さを保ちながら、特に、「ナノテクノロジーを応用すれば、如何に面白い生命科学が展開できるか」という視点から、わが国を代表する第一線の研究者の方々に自身の専門領域について解説していただいている。
ナノバイオロジーのあけぼの・蛍光でわかるナノの世界・放射光で探るナノの世界―世界最高の光によるタンパク質結晶構造の決定・膜タンパク質のナノバイオロジー―チャネルの分子構造と機能・1分子生化学―生体分子の物性を測る・ナノシミュレーション―nano-physics から nano-biologyへ・遺伝子のナノバイオロジー―遺伝子の高次構造と機能・1分子生理学―筋肉の収縮機構をナノテクノロジーで解明する・リアルタイムで“見る”ナノの世界―分子の動きを捉える 他
内容説明
ナノバイオロジーの魅力をわかりやすく、かつ科学的正確さを保ちながら、特に、「ナノテクノロジーを応用すれば、如何に面白い生命科学が展開できるか」という視点から、第一線の研究者たちが自身の専門領域を解説。
目次
1 ナノバイオロジーのあけぼの
2 蛍光でわかるナノの世界―生体高分子を“見ながら”細胞の機能を探る
3 放射光で探るナノの世界―世界最高の光によるタンパク質結晶構造の決定
4 膜タンパク質のナノバイオロジー―チャネルの分子構造と機能
5 1分子生化学―生体分子の物性を測る
6 ナノシミュレーション―nano‐physicsからnano‐biologyへ
7 遺伝子のナノバイオロジー―遺伝子の高次構造と機能
8 1分子生理学―筋肉の収縮機構をナノテクノロジーで解明する
9 リアルタイムで“見る”ナノの世界―分子の動きを捉える
10 カーボンナノチューブとナノバイオロジー
11 ナノバイオロジーの将来
著者等紹介
竹安邦夫[タケヤスクニオ]
1973年神戸大学農学部畜産学科卒業(農学士)。1976年広島大学大学院理学研究科博士課程前期(動物学専攻)修了。1980年大阪大学大学院医学研究科博士課程後期(生理系)中退。1981年広島大学理学博士、大阪大学医学博士。1980年大阪大学医学部助手(薬理学)。1984年ジョンス・ホプキンス大学およびカーネギー研究所上級研究員(分子細胞生物学)。1988年バージニア大学医学部助教授(生理学)。1992年オハイオ州立大学医学部准教授(医化学)。1995年京都大学総合人間学部教授(生物学)。1999年京都大学大学院生命科学研究科教授(分子情報解析学)。この間1991年から1996年まで米国心臓財団Established Investigator。日本生化学会会員(1980‐)。American Society for Cell Biology会員(1985‐)。Biophysical Society会員(1989‐)。日本生物物理学会会員(1996‐)。日本顕微鏡学会(2002‐)
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