出版社内容情報
《内容》 ヒドラやプラナリアの再生の謎から、現代生命科学最大のトピックスの
一つである幹細胞からの臓器再生まで、発生と再生にまつわる情報を、
各分野のトップランナーたちがきわめて解りやすく解説。
《目次》
第1章 神経の発生・分化(神経幹細胞―その意義と可塑性 /脊椎動
物の神経誘導機構 /ショウジョウバエの神経発生 /ゼブラフィッシュ
の神経発生 /研究者は電気線虫の夢を見るか?~線虫C.eleganceの神
経発生研究/哺乳類脳の形成と遺伝子/ニューロンの位置決定メカニズ
ム /グリア細胞の神経生化学 /ミエリン/アストロサイト/ミクログ
リア)
第2章 神経回路形成とシナプス可塑性(神経回路形成とセマフォリン
・ニュロピリン /成長円錐の機能を支える分子装置 /脳の基本回路の
形成機構/興奮の伝導と伝達の分子機構 /軸索輸送とモータータンパ
ク質/海馬におけるシナプス可塑性/小脳におけるシナプス可塑性 /
シナプス可塑性と神経栄養因子)
内容説明
脳の発生・分化・可塑性は一体化した現象として捉える必要があると考える。本書は、脳の持つ最も重要な可塑性を目指して、脳がどのようにして作り上げられるかを示したものである。完成された脳に可塑的な性質があるとともに、形成される過程でも様々な可塑的な性質が見られる。
目次
第1章 神経の発生・分化(神経幹細胞―その意義と可塑性;脊椎動物の神経誘導機構;ショウジョウバエの神経発生;ゼブラフィッシュに神経発生 ほか)
第2章 神経回路形成とシナプス可塑性(神経回路形成とセマフォリン・ニューロピリン;成長円錐の機能を支える分子装置;脳の基本回路の形成機構;興奮の伝導と伝達の分子機構 ほか)
著者等紹介
御子柴克彦[ミコシバカツヒコ]
1973年慶応義塾大学大学院医学研究科(生理系生理)修了。医学博士。現在、東京大学医科学研究所・教授、理化学研究所脳科学総合研究センター・発生分化研究グループディレクター。行動異常を示すミュータントマウスを正常と比較解析するといういわゆる異常から正常を眺めることにより、IP3レセプターを発見し、さらに脳の発生・分化にかかわるzicやニューロンの位置決定にかかわる分子やdisabled1のミュータント(yotariマウス)を発見しその解析を進めている
清水孝雄[シミズタカオ]
1973年東京大学医学部卒業。現在、東京大学大学院医学系研究科・教授・医学博士。脂質メディエーターと神経可塑性、免疫応答などの研究を続けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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