出版社内容情報
【解説】
活性酸素種や活性窒素種はいずれも両刃の剣の作用をもち善玉・悪玉として生体に作用する。これらの分子種の生体での役割が明らかになってきた
【目次】
レドックス制御機構
内容説明
本書は、酸化的ストレスとレドックス制御の中心的な役割をしている、グルタチオンやチオレドキシン、さらには、これらの低分子化合物の合成、分解にかかわる酵素タンパク質や転写因子、また酸化ストレスを論じるうえで欠くことのできない活性酸素業種や一酸化窒素種の機能についてもふれ、特にひとのからだや病気とどうかかわるかについても記載している。本書はすでにライフサイエンスの分野で活躍している方々には、この分野のさらなる発展への足掛かりとして、またこれからこの分野に参画を考えておられる若い方々にはこの分野の研究への動機づけとなるものである。
目次
第1章 SODとNOおよびグルタチオン代謝のクロストークによるレドックス制御
第2章 レドックス制御機構―チオレドキシンスーパーファミリーの視点から
第3章 遺伝子発現と制御(γ‐グルタミルシステインシンテターゼとレドックス制御;NADPHオキシダーゼとROS生成機構;ヘムオキシゲナーゼと酸化ストレス ほか)
第4章 生体とのかかわり(アポトーシスと老化における酸化ストレス;動脈硬化と酸化ストレス;脳虚血と酸化ストレス ほか)