出版社内容情報
【内容】
理学部,教育学部,農学部などで生物学を学ぶ学生の啓蒙書もしくは教科書として,一般社会人,特に自然保護関係者,官公庁のアセスメント関係者,河川管理者などの実践的啓蒙書。
地球上の水は海水と陸水に分けられる.その中の陸水は,さらに湖沼・河川・地下水などに分けられる.その陸水の中の湖沼について生態学的に捉え,その成因から,生息する生き物たちの生態,地球環境との関わり,そして人間との関わりについて,大学などで生物学を学ぶ学生はもとより,自然保護・環境科学・環境開発などに係わり持つ社会人に理解してもらいたい事柄を,著者の経験による実験・研究の方法論や逸話なども織りまぜながら興味を持って読み・学べる書.
【目次】
1章 陸水
・陸水
・水の惑星「地球」
・水の働きと生物
・水は有限な資源
・湖は一つの生態系
・日本の近代湖沼学の始まり
2章 湖沼の成因と形態
・湖沼の成因
・湖盆の形態と生態区分
・沿岸と沖合
・湖沼の遷移
・湖沼の分類
・温帯の湖沼と熱帯の湖沼
3章 湖沼の非生物的環境
・湖沼の水収支
・湖沼の熱収支
・湖水中での光の運命
・温度成層と化学成層
・湖水の運動
・湖沼の水質特性と集水域
4章 湖沼の生物群集とその変遷
・湖沼生態系の構成
・基礎生産者としての植物群集
・湖沼の消費者としての生物群集
・分解者としての細菌類
・物質循環とエネルギーの流れ
・湖沼の富栄養化現象と生態遷移
5章 湖沼と人間活動
・湖沼の損傷
・集水域生態系研究
・湖沼環境修復(ミチゲーション)の動き
目次
1 陸水(陸水;水の惑星「地球」 ほか)
2 湖沼の成因と形態(湖沼の成因;湖盆の形態と生態区分 ほか)
3 湖沼の非生物的環境(湖沼の水収支;湖沼の熱収支 ほか)
4 湖沼の生物群集とその変遷(湖沼生態系の構成;基礎生産者としての植物群集 ほか)
5 湖沼と人間活動(湖沼の損傷;集水域生態系研究 ほか)
著者等紹介
沖野外輝夫[オキノトキオ]
1968年東京都立大学大学院理学研究科博士課程修了。専攻は植物生態学。現在、信州大学名誉教授、理学博士
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