出版社内容情報
【解説】
細胞質と核の間の蛋白質輸送の分子メカニズム解明を中心に,細胞内での生命維持のための様々な“対話”に耳を傾ける。
【目次】
細胞核とは・細胞空間における蛋白質の種分けと輸送他
内容説明
本書は、細胞融合現象の発見に端を発して進歩してきた「細胞工学」と呼ばれる学問体系の流れから生まれてきた、核と細胞質の間の物質輸送というテーマを主として取り扱っている。話題の中心は、真核細胞の“指令塔”ともいうべき“核”である。現代のライフサイエンスの目指しているものは、機能分子の追究であり、生命現象にかかわる素過程あるいは機能分子相互の関連性の理解である。その方向性の中から、本書のテーマである核‐細胞質間物質輸送にかかわる機能分子群も次から次へ明らかになり、細胞内での情報交換システムのモデル図が具体的に描けるようになってきた。この分野の研究がいかに発展し、現在、どのように理解されているのかを知ることができる。
目次
第1章 細胞核とは
第2章 細胞空間におけるタンパク質の種分けと輸送
第3章 細胞質から核へ
第4章 核から細胞質へ
第5章 細胞核ネットワーク