内容説明
本書では、重要金属を中心に、なぜこれらの金属が生物に用いられるようになったか、そして生物によってどのように取り扱われている(代謝)かといったことを、化学屋の目から略述してみた。
目次
1章 一般的なこと―いのちと環境
2章 鉄といのち
3章 銅といのち
4章 亜鉛といのち
5章 カルシウムといのち
6章 その他の必須金属
7章 重金属の毒性
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハンギ
1
1991年に出た本で、100ページくらいの小著。生命化学は有機化学と無機化学両方の特徴で成り立っているという。主に金属元素と生命体について書かれている。まとめてみると、人体の中の金属はイオン化されていたりする。電荷のやりとりが人体の中でもできる。微量である(鉄ですら5グラム)。環境に含まれる元素と人体が持っている元素は相関するなど。結構ややこしかった。また高校でやる化学を知ってから読んだ方がいいかも。主に鉄、銅、亜鉛、カルシウムなどの元素の人体の中の振る舞いの記述にさかれている。2013/10/09