未来の生物科学シリーズ
ダイソン 生命の起原

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  • サイズ B6判/ページ数 112p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784320053434
  • NDC分類 461.6
  • Cコード C3345

内容説明

理論物理学者ダイソンは、最初の原始生命は複製能力が低かったという大胆な仮説をたて、生命の起原は、代謝系と複製系と2回に分けて起こったと説く。そしてオパーリンのコアセルベート仮説に木村資生博士の中立説に関する数式を導入して原始生命誕生のモデルを描いている。この新しい生命の起原仮説を通して、ダイソンが問いかけているのは、“生命とは何か”という根源的、本質的なテーマなのである。

目次

著名な先駆者たち(シュレディンガーとフォン・ノイマン;アイゲンとオーゲル;マーグリス;木村資生)
実験と理論(地球物理学と化学;遺伝学と古生物学;理論;エラーカタストロフ)
おもちゃのモデル(代謝の意味;モデルの詳細;モデルの帰結)
未解決課題(生命がかくも複雑なのはなぜか;おもちゃのモデルが示唆する他の問題;それ以外の関連事項)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

7
著者は生命の起源に多様性、細胞の柔軟性、エラー・トレランスという複雑性を取り入れ、代謝サイクル後の遺伝子の登場を仮説したオパーリン、RNAなしでRNA生成を確認し、生命の起源を検証したアイゲン、粘土からのタンパク質の代謝機構の形成から複製要素が置き換わる「遺伝子乗っ取り」の2段階仮説を立てたケアンズ-スミスの説を中心に、10の仮定を立てて数理的な「トイ・モデル」を作った。一方、シュレーティンガーの複製と代謝、ノイマンのハードウェアとソフトウェア、オーゲル、マーグリズ、木村資生の説も紹介し、丹念に検討する。2022/03/03

月をみるもの

7
論文( https://link.springer.com/article/10.1007/BF01733901 )はエッセンスしか書いてないんで、とっつきにくかったけど、これはモデルをつくった背景とか一般的な生命の起源論とかが前振りについてるので格段にわかりやすい。。複製よりも代謝が先、、、というのは、まあそうだろうなという気がする。それにしても、ダイソンの偉さには限りがないのであった。。2018/06/02

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