出版社内容情報
【解説】
がんの転移とタンパク質フィブロネクチン及びラミニンとの関係,転移の分子的メカニズムを詳論。
【目次】
がん細胞・フィブロネクチンの発見・フィブロネクチンと細胞接着・ラミニン・がんの転移をくいとめる法他
内容説明
あらゆる病気の中で、がんが一番恐しいということになっている。事実日本人の死亡第一位である。しかし今では、がん患者のざっと半分は治すことができる。治療に失敗した人のほとんどは、がんが転移したためだという。つまりがんは転移さえしなければ、そんなに恐い病気ではないのだ。転移のメカニズムの分子レベルの研究は遅れているけれども、最近フィブロネクチンとラミニンというタンパク質が、がんの転移と関係があることがわかってきた。このふたつのタンパク質の研究から、がんの転移をくいとめる方法のヒントが、えられるかもしれない。このタンパク質は未来のバイオのスターの素質をもっている。
目次
1 がんとフィブロネクチン・ラミニン
2 がん細胞
3 フィブロネクチンの発見
4 フィブロネクチンと細胞接着
5 フィブロネクチンと細胞マトリックス
6 血液の中のフィブロネクチン
7 フィブロネクチン分子の構造
8 ラミニン
9 ラミニン・レセプター
10 がんの転移をくいとめる法