目次
量子の発見
量子の振舞
ヒルベルト空間
演算子
演算子のスペクトル分解
時間発展
物理量と測定
パウリ行列と2状態系
連続スペクトルと波動関数
シュレディンガーの波動方程式
量子古典対応―波束、群速度
空間回転と角運動量
エンタングルメント
測定の量子論
調和振動子と量子的電磁場
同種粒子と第2量子化
ベリー位相
著者等紹介
北野正雄[キタノマサオ]
1952年京都市に生まれる。1975年京都大学工学部電子工学科卒業。1977年同大学院修士課程修了。京都大学工学部助手、講師、助教授を経て、1999年同大学院工学研究科教授。その間、プリンストン大学物理学科研究員(1984‐86年)。京都大学工学博士。専門は量子エレクトロニクス、量子光学、電磁波工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
琴乃葉鈴(14歳♀)
1
前半は量子論というより線形代数(ヒルベルト空間)+ブラケット記法についての勉強である. しかし, ここを疎かにしてしまうべきではないと考える. 物理物理した話は8章あたりから出てくる. 後半では量子測定論や幾何学的位相等, 他の多くの入門用教科書では扱っていないようなテーマを含んでいる. そのかわり, 量子系の具体例は2状態系と1次元粒子のみ, 摂動論も無し. 量子論を公理論的に導入してはおらず, 専ら古典的な振動波動系と量子系との対比という観点で進んでいる. 2013/11/19
S
0
知っていることが多く、さらったお読んだだけだが、ところどころ、「そういうことか」と納得できた説明があり、良かった。2019/12/22