出版社内容情報
【解説】
私達の身の回りでもっとも身近に観察される結晶成長は、溶液からの結晶成長であろう。例えば宝石や水晶などの鉱物結晶は巨大なスケールで形成された『天然るつぼ』中の高温溶液から育成したものである。本書では,溶液成長によって目的に応じた結晶構造や形を制御すること、すなわち「構造と形のデザイン」のためには、結晶と溶液界面の構造と性質、圧力、重力、磁場などの外的な因子が溶液成長の及ぼす効果を明らかにしていく。
【目次】
溶液成長の素過程・溶液成長への外部因子の効果・ハードマテリアルの溶液成長・ソフトマテリアルの溶液成長
目次
1 溶液成長の素過程(固液界面と溶質移動;表面ステップ運動とモルフォロジーの制御 ほか)
2 溶液成長への外部因子の効果(磁場による結晶の配向;圧力の印加効果 ほか)
3 ハードマテリアルの溶液成長(過熱・超音波前処理による光学結晶の高速成長;ゾル・ゲル法による酸化物薄膜成長 ほか)
4 ソフトマテリアルの溶液成長(タンパク質結晶の成長原理と戦略設定;アミノ酸の結晶多形制御 ほか)
著者等紹介
佐藤清隆[サトウキヨタカ]
1974年名古屋大学大学院工学研究科博士課程単位取得退学。現在、広島大学大学院生物圏科学研究科教授、工博
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