出版社内容情報
【解説】
【目次】
特殊相対性理論・量子論とその批判(光の発生と光の吸収の理論について・輻射の量子論について他)・ブラウン運動(ブラウン運動の理論について・臨界状態近傍での一様な液体および溶液の螢光の理論)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
6
1905年の4論文から特殊相対性理論、量子論と量子力学批判、ブラウン運動の3領域で著者の研究を原典で辿る本書は、各領域で著者が古典物理学の完成を目指しつつ革新していく過程が展開される。特殊相対性理論では、その後公式化されるE = mc²が運動量保存則、輻射圧の式、光行差の式から説明される。量子論では、輻射のプランク公式を光に適用した光量子仮説以降も物理的実在を想定するゆえに量子力学を不完全とした点が理解できる。ブラウン運動では、プランク公式による分子運動の説明やチンダル現象の説明にも著者の実在観が窺える。2022/01/13
joyfuton
0
全部は読めてないけど。特殊相対論・光電効果・ブラウン運動というアインシュタイン3大功績の論文。とくに光電効果の論文を読んだ。使われてる記号が違って(当然プランク定数は未だ存在してない)、読みにくかったが当時の醍醐味を感じた。数式が少なく文字ばかりで、これが理論の論文か!とわくわくした。原論文読むという体験がほぼ初めてだったが、とても楽しかった。2013/07/19