内容説明
マッドサイエンティスト(気狂い科学者)といわれてきた人工知能の研究者たちは何を考え、何を創り出してきたのか。そして、今後どのように進んでいくのか。本書はその研究者のライフスタイルや創造の秘密を探ると同時に、実像に迫る人物論を明解に展開した世界初の書。
目次
第1章 オリジナルペーパを書き続ける長老 H.A.サイモン
第2章 人工知能のカリスマ M.ミンスキー
第3章 ロジック・プログラミングのゴッドファーザー J.A.ロビンソン
第4章 新世代の理性主義派 渕一博
第5章 言語理解からグループテクノロジーへ T.ウィノグラード
第6章 認知科学/工学の推進者 D.A.ノーマン
第7章 米国人工知能学会のプレジデント D.G.ボブロウ
第8章 ロジック・プログラミングの闘士 R.A.コワルスキー
第9章 知識工学革命 E.A.ファイゲンバウム
第10章 育ちゆく若き獅子 W.J.クランシー
第11章 人工知能の創始者 J.マッカーシ
第12章 次世代のヒーローについて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
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1990年の本、それまでの著名な人工知能研究者たちを振り返る。感じたことは次の2つ→①当時としては著名有名高名な研究者であっても、現在のスタンダードなAI正史においては、無名化した人が無数にいる(この本で紹介されている人物たちも然り)。科学技術というのは、そういった無数の無名の揺籃のなかで進歩するのだな、と思った。②この本の内容は、インターネットも学術データベースも整備されていない1990年に書かれた人物評なので、どうしても印象論的な記述(しゃべり方、たたずまいなど)が多めになっている。AIと真逆なかんじ2024/03/19