出版社内容情報
カルマン・フィルターに関する本は,制御系の応用として数冊の解説書が出版されているが,これまでに理論解説書は見当たらない。本書は,線形フィルターに的を絞って解説することで,類書との差別化を図り,商品性を明確にした。フィルター理論の基礎となる確率積分の解説を後半に,周辺の込み入った話題を付録に配置するなど,学ぶ側に配慮した作り込みの工夫も行った。
目次
第1部 フィルター理論の中核(確率空間と確率変数;離散時間における最適評価の例題;観測可能性と最適評価基準;システム過程と観測過程;Gauss過程;直行射影による解析;Innovation Wiener過程;マルチンゲールによる解析)
第2部 フィルター理論の基礎(正規な確率変数;確率積分概説)
第3部 付録・研究(可積分関数の不定積分;条件付期待値の可測性;Gronwallの不等式;可積分関数を核にもつ積分方程式;Wiener-Hopfの積分方程式;Riccati型の微分方程式;マルチンゲールの2次変分;Hilbert空間における直行射影作用素族)
著者等紹介
津野義道[ツノヨシミチ]
1968年東京大学理学部数学科卒業。1970年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。1970年広島大学助手(理学部)。1975年理学博士(東京大学)。1976年岡山大学助教授(教養部)。1984年上智大学教授(経済学部)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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