出版社内容情報
●内容
北米の数学史の標準的な教科書と位置付けられ,ヨーロッパ諸国でも高い評価を受けている名著の翻訳本.古代,中世,ルネサンス期,近代,現代と全時代を通して書かれており,地域も西洋は当然として,古代エジプト,ギリシア,中国,インド,イスラームと幅広く扱われており,現時点での数学通史の決定版といえる.日本語版においては,引用文献に対して原語で書かれている文献にまで立ち返るなど,精密な翻訳作業が行われた.また,邦訳文献,邦語文献もなるべく付け加えるようにし,読者が次のステップに躊躇なく進めるように配慮されている.さらに,索引を事項索引,人名索引,著作索引の3種類を用意し,読者の利便性を向上した.数学史を学習・教授・研究する全ての人に必携の書となろう.
内容説明
北米の数学史の標準的な教科書と位置付けられ、ヨーロッパ諸国でも高い評価を受けている名著の翻訳本。
目次
第1部 6世紀以前の数学(古代の数学;ギリシア文化圏での数学の始まり;アルキメデスとアポロニオス;ヘレニズム期の数学的方法;ギリシア数学の末期)
第2部 中世の数学:500年‐1400年(中世の中国とインド;イスラームの数学;中世ヨーロッパの数学;世界各地の数学)
第3部 近代初期の数学:1400年‐1700年(ルネサンスの代数学;ルネサンスの数学的方法;17世紀の幾何学、代数学、確率論;微分積分学の始まり)
第4部 近代および現代数学:1700年‐2000年(18世紀の解析学;18世紀の確率論、代数学、幾何学;19世紀の代数学;19世紀の解析学;19世紀の幾何学;20世紀の諸相)
著者等紹介
上野健爾[ウエノケンジ]
1970年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。京都大学大学院理学研究科教授。理学博士。専門領域、複素多様体論
三浦伸夫[ミウラノブオ]
1982年東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学。神戸大学国際文化学部教授。理学修士。専門領域、中世数学史
中根美知代[ナカネミチヨ]
立教大学・日本大学理工学部非常勤講師、学術博士
高橋秀裕[タカハシシュウユウ]
埼玉県立熊谷女子高等学校数学科教諭、博士(学術)
林知宏[ハヤシトモヒロ]
学習院高等科数学科教諭、早稲田大学理工学部非常勤講師、博士(学術)
大谷卓史[オオタニタクシ]
吉備国際大学政策マネジメント学部助教授
佐藤賢一[サトウケンイチ]
電気通信大学電気通信学部助教授、博士(学術)
東慎一郎[ヒガシシンイチロウ]
東海大学総合教育センター講師
中沢聡[ナカザワサトシ]
東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍
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