出版社内容情報
【解説】
パソコンの電源部にあたるのが「集合論」と考えると,「位相空間論」は集積回路部にあたる。電源を入れなければ,パソコンが作動しないのと同様に,「集合論」なくしては,現代数学は動いていかない。現代数学をパソコンのごとく手軽に扱えるようになるには,「集合」と「位相」の理解は必要不可欠である。数学はかなり苦労の要る学問である。しかし,ひとたびこれを修得してしまうと,不思議にも数学に限らずあらゆる学問に対しての眺望が見通しよく開けてくる。
【目次】
集合と写像・集合の濃度・集合から位相空間へ・連結性とコンパクト性
目次
第1章 集合と写像(集合論とは?;集合;集合の演算 ほか)
第2章 集合の濃度(集合の濃度の定義と実例;ベルンシュタインの定理;濃度の大小 ほか)
第3章 集合から位相空間へ(位相空間論とは?;ε‐δ論法の復習;距離空間と完備性 ほか)
第4章 連結性とコンパクト性(連結と弧状連結;連結性に関わる問題;コンパクト性 ほか)
著者等紹介
佐久間一浩[サクマカズヒロ]
1993年東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了。現在、近畿大学大学院総合理工学研究科助教授。博士(理学)。専攻は数学(多様体論、特異点論)
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