出版社内容情報
【解説】
積分方程式は逆問題の研究とも関連して進展著しい分野である。本書は，その理論と応用について，歴史的背景も踏まえ初歩からていねいに解説している。21世紀の数学の展望に不可欠ないくつかの特徴的な方程式に力点を置かれているが，その叙述は多彩な非線形逆問題に道義づけされており，刺激的な啓蒙書となるだろう。
【目次】
Abel積分方程式とその遺産・Volｔｅｒｒａ積分方程式と逐次近似・非線形Abel積分方程式とその応用他
内容説明
現在も、積分方程式はさまざまな数理科学分野への応用を指向しながら、他の数学分野との密接な関係のもとに、活発な研究の対象になっている。本書では、この広大な積分方程式の理論と応用の中から、強い非線形性をもった逆問題の解析にとって重要な積分方程式の理論と逆問題との関連に焦点を絞って書かれたものである。
目次
第１章 Ａｂｅｌ積分方程式とその遺産
第２章 Ｖｏｌｔｅｒｒａ積分方程式と逐次近似
第３章 非線形Ａｂｅｌ積分方程式とその応用
第４章 Ｗｉｅｎｅｒの構想とたたみこみ方程式
第５章 乗法的Ｗｉｅｎｅｒ‐Ｈｏｐｆ方程式
第６章 分岐理論の逆問題
付録
著者等紹介
上村豊［カミムラユタカ］
１９７９年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。現在、東京水産大学海洋環境学科教授。博士（数理科学）
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